待ちきれない5つの近未来技術--これが出れば市場は変わる - (page 2)

Jason Hiner (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年09月22日 07時45分

3.3次元印刷

 現在取り組まれている、もっともクールで未来的な技術の1つに、3次元印刷を挙げないわけにはいかない。もちろん、普通の印刷と3D眼鏡を使って作る、陳腐な錯覚のことではない(これは3D映画や3Dテレビよりも馬鹿げている)。ここで言う3次元印刷とは、コンピュータ上で作成した3次元のデザインを、特別なデバイスに送り、3次元モデルを「印刷」することだ。すでにかなり高価な(1万5000ドル以上の)モデルが実際に出回っており、製品プロトタイプを素早く作る必要のある企業で使用されている。しかしいずれ、平均的な消費者でも買えるモデルと、いろいろなものを作るための多くのテンプレートが手に入るようになるだろう。これは、一部のものは、買いに行くより自分で作った方が安くて簡単になるということを意味している。これは、「スター・トレック」のレプリケーターに向けた最初の1歩になる可能性が高い。実現までの時間:5年から10年。

4.ウェブをアプリケーションにできるHTML5

 HTML5は、ウェブに多くのものをもたらす。そして、その要素の一部は、すでに一部のサイトには登場しつつある。しかし、HTML5でもっとも大きな役割は、ウェブから補助輪を外し、従来のソフトウェアに対抗できるだけの力を与えるということだ。わたしがHTML5に期待しているのは、ウェブをアプリケーションに変えること、そしてブラウザを遅くすると同時に、余分なセキュリティリスクを負う原因となっているプラグインの大半をなくすことだ。HTML5があれば、ページの再読込みは過去のものとなる。ページは今よりはるかに動的で双方向になり、自動的に最新のコンテンツを読み込み、ユーザーのクリックやマウスオーバー、マルチタッチのジェスチャーに応じて変化するようになるはずだ。またもちろん、ウェブ体験にはマルチメディアが統合され、FlashやShockwave、Silverlight、その他の補助技術のプラグインは不要になる。実現までの時間:2年前後。

5.折りたためる有機ELディスプレイ

 有機ELディスプレイは、何年も前から期待されているが、主流になるにはまだいくつかのブレークスルーを必要とする技術の1つだ。すでにソニーから恐ろしく高額なプロトタイプが出ており、小さなサイズ(30インチ未満)のおかしいほど薄いテレビが出ているが、これは将来有機ELがもたらすものの氷山の一角に過ぎない(少なくとも理論的には)。これらの超低電力ディスプレイは、ほとんどサランラップほどに薄くすることが可能で、(使用中の状態でさえ)完全に柔軟なものになるはずだ。そのため、壁に直接組み込んで、オフにすると見えなくなるスクリーンを実現することができる。また、2つ折りにしてポケットや財布に入れたり、巻いてブレスレットの中に収納できるスマートフォンも登場するだろう。あるいは、ニュースを読んで消費できる大きな紙面が復活し、新聞紙の代わりに、例えばNew York Timesの購読契約が付属している有機ELディスプレイを広げて読むようになるかもしれない(この例では、これがどのようなものになるか、すでにTimesが予想している)。実現までの時間:4年から5年。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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