Chou氏は、「この提携は、核となるある信念に基づくと見なされるだろう。それは、驚くほど素晴らしいオーディオがモバイル端末における体験では重要という信念だ」と電話会議で述べた。「差別化を続ける上で非常に良い機会だと考えている」(Chou氏)
Chou氏は、Beatsブランドが持つクールなイメージにより、HTCは、自社ブランドを米国やその他の国々で確立できると付け加えた。HTCは過去数年にわたり、「Quietly Brilliant」キャンペーンを通じた知名度の向上にマーケティング資金を投入してきた。
今回の提携により、音楽界におけるAppleの牙城をHTCが崩しにかかるかもしれないと一部では考えられている。だが、それは起こらなさそうだ。音質のみならず、Appleは音楽ストアと確立されたカスタマーベースを持っている。HTCは、コンテンツの拡充を最近になって開始したばかりだ。
de la Vergne氏は「モバイルデバイス業界は、オーディオ企業と複数の提携を結んできたが、ほとんどがめざましい売り上げ増加につながっていない」と述べる。「今回の提携により、Appleの売り上げが減り、その分がHTCにもたらされることはない」(de la Vergne氏)
Iovine氏にとって、これは問題ではない。同氏はより大きな目標に向かっているように見える。それは、音質を向上させ、音楽を携帯電話に呼び戻すことだ。同氏によると、音楽業界の復興にはこれしかないという。
「われわれには、デジタルサウンドをあらゆる場所で正すという使命がある」(Iovine氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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