「Chrome OS」刷新、オフライン機能を提供へ--ファイルマネージャも搭載 - (page 2)

Seth Rosenblatt (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦2011年05月12日 11時11分

 Chrome OSのファイルマネージャは「Windows」や「Mac OS」の同じ機能に似た外観で、上部には現在参照している階層を示すブレッドクラム(パンくずリスト、ユーザーが今いる位置を階層構造のリストで示したもの)形式のフォルダナビゲーションが配置され、その下にファイル一覧が表示されるほか、右側にプレビュー表示エリアが現れる。プレビュー表示エリアの下には、選択したファイル形式に合わせたオプションが表示される。例えば写真をクリックすると、Google Docsで開く、「Box.net」に保存する、などのオプションのほか、画像をGoogleの写真共有サービス「Picasa」に直接アップロードする、ローカルの画像ビューアで開くといった選択肢も表示される。現時点ではBox.netがサポートされているが、Googleは近いうちに「Dropbox」にも対応する予定だと明言した。

 Chrome OSでも、ファイルマネージャの機能は他のOSと変わらない模様で、音楽や動画ファイルを再生したり、USBメモリや外付けドライブからワンクリックでクラウド上にファイルをコピーしたりすることが可能になる。プレビュー表示エリアの実用性については、今回の基調講演で見た限りでは判断が難しかった。確かにファイルをクリックすればプレビュー表示エリアに表示されるのだが、基調講演で行われたデモでは、アップロードしたファイルについてはクイックプレビュー機能は一切ないようだった。

 講演で紹介された中でも特に便利な機能の1つは、ローカルファイルを扱うChromeウェブアプリケーションを登録する機能だ。例えばPDFファイルをクリックすると、「Adobe Reader」のウェブアプリケーションで開くといった具合だ。現時点でこの機能がいつ公開されるのかは不明で、サードパーティー製プログラムの対応状況も明らかになっていない。ただし、音楽やメディアファイルは組み込まれたメディアプレーヤーで再生されるようだ。また、動画もフルスクリーンで再生できるようになった。さらには10日に発表された「Music Beta by Google」のサポートなど、ストリーミングメディアに対応する可能性もある。

 Googleは、Chrome OSのその他の変更についても言及した。Pichai氏によれば、同OSでは起動時間が約8秒にまで高速化されたという。また、Google Chromeブラウザと同様、Chrome OSも数週間の間隔で自動アップデートされる。アプリケーションも自動アップデートに対応しており、性能の低下やセキュリティ問題の発生を防ぐ仕組みだ。言うまでもなく、ブラウザベースのChrome OSにとってインスタントアップデートは目玉機能の1つであり、エンドユーザーがセキュリティや安定性などの複雑な問題に関わらなくて済むというメリットがある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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