Mozilla、「Firefox」リリースサイクルを短縮へ--その狙いと影響 - (page 2)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年03月24日 07時30分

 現在のところ、Mozillaはナイトリービルド、一連のベータ版およびリリース候補版、そしてその後の最終版のみが存在する。最新の「Firefox 4」は3月22日に公開されており、短くなったリリースサイクルのもと、「Firefox 5」と「Firefox 6」、そして「Firefox 7」も2011年中の公開が予定されている

 Mozillaは16週間おきに新しいFirefoxを公開するプロセスについて、次のように説明している。

 Firefoxはスケジュールを最優先するプロセスを採用しており、リリースは一定の間隔を置いて行われる。つまり、任意の機能が完成しているかどうかに関係なくリリースは行われ、ある機能が安定するまでリリースが延期されるということもない。このプロセスの目標は、長期的な作業を途絶えさせることなく、定期的な改善をユーザーに提供することだ。

 ナイトリーチャネルは、新しい機能の準備が整うとすぐにそれを搭載するが、安定性は4つのチャネルの中で最も低い。UIは毎日変更される可能性があり、時にはウェブサイトが機能しない可能性もある。firefox-experimentalチャネルは定期的に新機能を採用するが、追加の作業が必要だと見なされた一部の機能は無効化される可能性もある。ベータチャネルには、次期Firefoxリリース向けの新機能のみが搭載される。

 今回の変更には、いくつかの結果を伴う。

 新しいスケジュールから大きな影響を受けるものの1つが、セキュリティだ。Firefoxユーザーは絶え間ないアップデートを積極的に採用する必要があるだろう。旧版のFirefoxはメンテナンスされないからだ。

Mozillaは16週間のサイクルで、リリースの完成度を徐々に高めていく計画だ。 Mozillaは16週間のサイクルで、リリースの完成度を徐々に高めていく計画だ。
提供:Rob Sayre/Mozilla

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