車のオイルをまったくチェックしていなければ、ある日オイルが足らずエンジンがオーバーヒートしてしまってもおかしくない。身体にしこりや熱といった症状が出ても無視していれば、ある日医者から悪いニュースを聞かされてもおかしくはない。アプリケーションを次々に開いていけば、そのうち「メモリ不足」のメッセージが出ても驚くことではない。
進歩するには、設定した目標に対して自分を監視する必要がある。もし計画通りに進んでいるのであれば、喜べばいい。そうでなければ、そうできていない原因を調べ、修正すべきだ。
自転車の乗り方を身につけようとするとき、補助輪を外さないで乗っていれば、実際に乗り方を学ぶことはできない。中国での打ち合わせで、常に通訳をつけていれば、中国語を理解し、話したり書いたりできるようにはならない。補助輪は外す必要があるし、生き残るために別の言語を知り、話し、書く必要のある場所に行く必要があるのだ。
つまり、弱点が問題になるような状況に立ち向かう必要がある。そうして初めて、前述の自己評価を行うことができる。短気の例であれば、そういう電話を取る場所に自分を置く必要がある。その上で、イライラした応対を避けることに集中する。
日記やそれに似た記録を付けておくことで、進捗状況やこれから進めなくてはならない部分について熟考することができる。それに加え、日記は他の弱点や改善すべき点の解決にも役立つかも知れない。
「光陰矢のごとし」という格言があるが、これは本当だ。もちろん、わたしの母親が言うことも正しい。わたしは、若い頃に中国語をもっと勉強しておくべきだった。しかし、反省しても時間は戻らない。わたしは「遅くてもないよりはまし」の考えで、毎日外国語のスキルに取り組むことにしている。後悔ばかりしていても、わたしには何のメリットもない。昔の失敗で自分を責めるのはやめて、将来に向けて自分を磨くべきだ。
ローマは一日にして成らず。弱点の克服も、1日や1週間ではできない。クセや習慣は長年かけて刻み込まれたもので、それを直すには時間がかかる場合がある。ゴールは意欲的に設定すべきだが、同時に現実的でなくてはならない。
日本の古いことわざに、千里の道も一歩からというものがある。同様に、英語の古いジョークにも、ゾウを食べるには1度に1口ずつ食べるしかないというものがある。自分の計画を、部分目標を持つ小さな部分に分割するといい。それらの小さな領域で成功すれば、勢いがついて励ましにもなり、計画を続けられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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