任天堂のように--ソーシャルゲーム市場の拡大を目指す「ハンゲーム」のオープン化 - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2010年08月16日 13時25分

--先行するmixi、モバゲータウン、GREEなどとの違いは。

 大きく言うと3点。PC、携帯電話、スマートフォンの3つのプラットフォームがあるということと、現実世界に連動するリアゲーの提供、そしてプラットフォームの海外進出です。集客力や開発環境の提供にも強みはありますが、パートナーにとってビジネス的インパクトが大きいのはこの3点だと思います。

 他社のプラットフォームと同じゲームばかり揃っていてもつまらない。スマートフォンで遊べるゲームにリアゲーの要素を入れると、いままでにない新しい価値になります。それは世界的にもまだないものなので、世界展開できれば新しいゲームの概念、マーケットが作れると思っています。

 いまは各プラットフォームに似たようなゲームばかり増えていて、利用者も結局新しいゲームか、ランキング入りしたゲームしか遊ばなくなっています。新しいものをプレイしても、「あ、これはあのパターンのゲームだな」とわかるような状況なので、これ以上数が増えたからといって市場が広がるとは思えません。

 それよりは新しい遊び方をどんどん提案して、市場そのものを広げていきたいと考えています。それがリアゲーの狙いです。

リアゲーの仕組みリアゲーの仕組み

--ピザーラのような企業とのタイアップ事例は。

 はなまるうどんなど数社と準備を進めています。こうした取り組みは単純にクーポンだけじゃないと思うんです。企業のキャラクターと連動したカードを作ったり、いま、料理のゲームがあるんですけど、たとえばそこの食材がお店で手に入ったりとかもあるでしょう。

 あとは気温と連動するというのもありますね。暑いとゲームの中で氷がすぐ溶けたりとか。NHN Japanの内部でも考えていますけど、パートナーにもそれを使って何ができるか一緒に考えてもらって、面白いものが作れたらと思っています。

 ゲームは時間によって遊ぶ人が違います。朝に遊ぶ人はビジネスマンが多いですね。昼は主婦が多いし、夕方くらいからお子さんが使い始めて、また夜になると大人が使う。するとその時間に遊ぶ人向けのサービスモデルを作ればいい。

 昼はランチの店舗と連携してゲームを提案して、そこで何かイベントを起こすのもありですね。あと今後はテレビとの連携もあると思います。ワイドショーの放送中にワイドショーと連携したゲームを提案するといったこともできます。これはよく言われますが、朝の通勤電車のなかでも新しい遊びが発見できそうですね。いろいろと準備をしています。

ピザーラとの取り組みピザーラとの取り組み

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