そしてハイブリッドクラウドでは、当然ながらウェブをベースとしているために、ウェブからの脅威にユーザーがさらされているという危険性も常に抱えることになる。最近話題になっているガンブラー攻撃などが、その危険性を証明しているだろう。
このようにChen氏はハイブリッドクラウドに潜在するセキュリティ上の課題を列挙して、セキュリティの考え方も変える必要があると主張する。これまでの「自分たちのネットワークがどこまでなのか、データセンターがあって、自分たちのサーバやアプリケーションがファイアウォールの中にある」という考え方を“アウトサイド・イン”とChen氏は説明する。アウトサイド・インでは、外側からの脅威から守るという考え方だ。これに対して、Chen氏はハイブリッドクラウドの世界では、境界線がなくなったことでアウトサイド・インとは反対に“インサイド・アウト”の考え方でセキュリティを考える必要があると主張する。
そうしたインサイド・アウトの考え方に対応する技術として、トレンドマイクロの「Trend Micro Deep Security」があるとしている。この技術は、アプリケーションやデータの安全な保存場所を提供するというものだ。つまり、同社のセキュリティ技術は、そうしたハイブリッドクラウドの世界でも通用すると同氏は説明している。またChen氏は、ハイブリッドクラウドの世界で、パブリッククラウドにあるデータを保護する技術として「データのIDベースでの暗号化」技術を現在開発しているところと説明している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境