HootSuiteとモバツイ--エンジニア経営者の苦悩と進む道 - (page 2)

岩本有平(編集部)2010年05月27日 11時45分

 Holmes氏も1人での起業ということで、当初はビジネスをスケールすることが難しかったという。しかし自分にないスキルを持った人材を会社に入れることで事業が急激に成長したと経験を語る。Holmes氏が人材との出会い、そして経営を学ぶきっかけを得たのはエンジニアを中心とした交流会。技術者もこういった場で起業経験者や投資家を見つけて、話を聞く機会を得るべきだとした。

 2人はまた、今こそエンジニアの起業には絶好のタイミングだと語る。オープンソースソフトウェア(OSS)やクラウドの登場、さらには既存サービスが持つデータやコミュニティを利用することが容易になってきた今、アイデアとプログラムがあれば比較的少ない資金でもビジネスを生み出すことができるからだ。かといって、思いつきで起業するのではなく、優れたアイデア、ビジネスモデルを考えることが必要だ。「2000年のドットコムバブルの頃のように、どんな企業でも資金を調達できる時代じゃない」(Holmes氏)

 最後に2人は、今後起業を志すエンジニアに対してメッセージを語った。「2000年頃からのエンジニアが壁に当たっているのは、iPhoneアプリのUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)。プログラムはできてもデザインは簡単にできないので、ここを磨くと次世代のエースになれるのでは」(藤川氏)。「若いうちから優れたパートナーを探し、学び、興味あるものを見つけて欲しい。(興味がなく、)お金目当ての起業は飽きてしまい、うまくいかない」(Holmes氏)

 Open Network Live!はデジタルガレージ、ネットプライス、カカクコムの3社が主催する技術者向けインキュベーションプログラム「Open Network Lab」の一環として開催される交流会。4月より、毎月第4火曜日に開催している。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]