iPhoneの投入でスマートフォンのキャリアというイメージを作ったソフトバンクモバイル。アグレッシブな戦略とあわせ、先進的な会社として広く認知されてきている。タッチタイプの新マシン「iPad」の投入へも意欲的に見える。
そんなソフトバンクモバイルが新たに投入した端末がHTC製の「HTC Desire(X06HT)」だ。グローバルなネーミングの「HTC Desire」を全面に押し出したソフトバンクモバイル初のAndroid端末なのだ。
最大の特徴は最新のAndroid OS 2.1を搭載していること。世界的なスマートフォンメーカーとして定評のあるHTCならではの対応だ。OS標準でマルチタッチに対応したことで、iPhone同様に2本の指を使って操作ができる。さらに光学ジョイスティックを採用しているため、細かな操作も得意だ。
さらに操作性の向上に一役買っているのが、HTCオリジナルのユーザーインターフェース「HTC Sense」。7つの待受画面が用意され、それぞれに好みのウィジェット、アプリケーション、メニューアイコンを配置できる。また、電話やメールだけでなく、TwitterやFacebookなど、連絡先に登録した人のさまざまな情報を一元管理でき、人を中心にしたコミュニケーションを実現した。新サービスとして、Google音声検索、Live壁紙、Flash Lite 4.0などにも対応している。
ただし、ソフトバンクモバイルでは、あくまでスマートフォンのメインは「iPhone」と位置づけ、「HTC Desire」は、選択の幅を広げるものとしている。そのような位置づけにするのには、もったいないほどの高性能端末だ。
スマートフォンを語る上で欠かせないのがウィルコム。いち早くWindows Mobileに目を付け、W-ZERO3シリーズでスマートフォンの世界を切り開いたキャリアだ。現在は再建中で、新端末がすぐに出てくるということはなさそうだ。しかし、今後再建の柱と予想される高速モバイルデータ通信サービス「WILLCOM CORE XGP」に対応した端末の登場で、新たなスマートフォンの世界を切り開くことが期待されている。
このウィルコムで注目したいのがシャープ製の「HYBRID W-ZERO3(WS027SH)」。通信速度でほかのキャリアから見劣りしていたウィルコムだが、NTTドコモのFOMA通信網を利用することで、下り最大7.2Mbpsを実現。専用ユーザーインターフェース「WILLCOM UI」を搭載するなど、長年「W-ZERO3」シリーズで培ってきたノウハウが生かされているため、使いやすい。現在、完売状態で入手は難しい状況だが、早期の販売再開を期待したい。
データ通信に強いイー・モバイル。HTC製の「Touch Diamond(S21HT)」「Dual Diamond(S22HT)」など、スマートフォンのラインアップを充実している。しかし、ここしばらく新たなスマートフォンを投入していない。データ通信カードに力を入れているように見える。データ通信カードでは他社に先駆け下り最大21Mbpsの速度を誇るHSPA+を提供。さらに、イー・モバイルのデータ通信網と無線LANを仲介する「Pocket WiFi」を投入。このような新機能をスマートフォンにも投入してくれることを期待したい。
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