今回の攻撃では、Google以外にも多くの企業が標的となったが、その攻撃に気づいたのはわれわれだけだった。それはGoogleがクラウド専業の企業だからであって、セキュリティにも気づかっているためだ。
Googleでは社内メールにもGmailを利用している。企業へのクラウドサービスとして提供しているGmailと同じ環境だ。意識的にユーザーと同じ環境を使うことで、安全性についても顧客と同じ目線で考えられる。セキュリティ対策には数千万ドルも費やしているし、他社よりはずっと努力していると思う。
データセンターの場所を明かすことはできない。ただし、Googleではさまざまな場所にデータセンターを構えており、企業ユーザーには2つのロケーションでサービスを提供している。追加料金で、3つ目の場所を提供することも可能だ。
しかし、データセンターの実際の場所を気にする必要はないだろう。銀行に預金するにしても、預金者は自分の預けた現金がどこにあるか知らないはずだ。例え日本の銀行に預金したとしても、その銀行は中国にお金を貸しているかもしれない。それでもATMに行けば自分のお金は手に入る。クラウドサービスもそれと同じで、データの場所がどこにあるかは知る必要がないのだ。
確かにそうだが、それに対しては2つのことが考えられる。まず1つは、接続料が安くなり、すべての人が携帯電話でもデータプランを利用するようになること。もう1つは、アプリケーション側でクラウドサービスとクライアントが同期することだ。例えば今私が使っているこの携帯電話の中にもカレンダーアプリケーションが入っているが、データはローカルに保存しているため、オンラインでなくてもカレンダーが確認できる。オンラインになった時だけデータを同期するという方法を使えば、データプランを利用していないユーザーにも対応できるはずだ。
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