したがって、Googleに良い報せがある。同社は、すでにGmailを利用している人々が実際にGoogle Buzzを使い始めるための素晴らしい方法を作り出した。というのも、Gmailの中で「Inbox」リンクのすぐ下に「Buzz」リンクがあり、Google Buzzに新着メッセージがあれば、あたかも新着の電子メールメッセージであるかのように表示される。それは、Buzzメッセージをチェックすることに慣れているようなものだ。
しかし、ここで重要なことがある。人々のFacebook上での活動は、互いのステータスメッセージにコメントすること以外にも、非常にたくさんある。そのうち最も重要なのは、画期的なサードパーティー製アプリケーションプラットフォームだ。Facebookで最も人気の高いソーシャルゲームであるZynga Game Networkの「Farmville」には、月に7500万人がアクセスしている。Facebookユーザーの5分の1近くが1つのゲームをプレイしていることになる。さらに、Facebook上でほかの種類の「ゲーム」を楽しむユーザーもいる。例えば、多数の写真にタグを付けてもらったり、友人からウォールに膨大な数の書き込みをしてもらったりすることで、ユーザーが稼いだと感じるソーシャルキャピタルも無視できない。
Twitterは話が別だ。企業規模はFacebookよりもはるかに小さく、アクティブユーザーベースはおそらく、完全にはメインストリームと見なされていない。一般的に、妥当な「ソーシャルキャピタル」を持つTwitterユーザーは、有名人やメディア関係者、初期のころからのユーザーに限られている。つまり、Twitterには受け身のカジュアルユーザーが数多く存在しており、そのような人々のTwitterに対する忠誠度は、Facebookに対するものよりもはるかに低いかもしれない。Google BuzzはTwitterを「亡き者」にすることはできないとしても、Twitterが獲得するのに苦労し続けている市場シェアをいくらか吸収できるチャンスはある。
そもそもTwitterがメインストリームに進出し始めた理由を覚えているだろうか。それは、考えられているほどには、ソーシャルネットワーキングとは関係がなかった。芸能界の熱狂的ファンが、Ashton Kutcherがどんな面白いリンクを投稿しているか見たいと思ったり、Twitterが世界中からのニュースを最も早く得る手段だという話を耳にしたりした。Twitterの驚くほど高いユーザーの流出率は、こうした受け身のユーザーの一部はTwitterを少し試しただけであり、そのほかのユーザーも、Ellen DeGeneresやPerez Hiltonの最新ニュースを読んでいるだけで、自分では実際にツイートを投稿していないのかもしれない、ということを逆に示している。
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