おまとめマン担当の社員は、出社してから退社するまで、ひたすらユーザーから依頼のあったまとめを作っている。もちろん昼休みはあるが、キャンペーン期間中はデスクで食事することが多くなったという。おまとめマン企画が始まる前までは検索サービスを企画するのが主な業務だったが、ある日突然、「今日からおまとめマンをやってくれ」と言われたそうだ。
「実はおまとめマンは、すごく検索がうまいわけではない。一般の人がNAVERを使って答えを探しているのと同じ。努力と熱意で問題を解決している」(舛田氏)
TwitterにはPCやネットに詳しい人が多い。そういった内容の依頼を受けたときは、調べるのが難しかったと、金子氏がおまとめマンの代わりに答えてくれた。一方で「沿線別ラーメン屋」というまとめはユーザーから評価が高く、ほかのユーザーにもコンテンツを追加してもらって、良いものができたと自信を持っているそうだ。
おまとめマンのキャンペーンから得た効果については、「まとめコンテンツ作成依頼1500件、作成完了1000件を突破したことで、ある程度の人にNAVERのまとめの価値を体験してもらうことができた」(舛田氏)という。
「ユーザーが役に立った、ありがとうと声をかけてくれたり、自分が依頼したまとめをほかのユーザーにおすすめしたりしているのを見かけます。NAVERを知っていただきましたし、コミュニケーションの温度感をキャンペーンを通じて感じていただけたのでは」(金子氏)
NAVERは「世界でもっとも身近に感じてもらえるサーチエンジン」を目指しているという。舛田氏は「すべて機械で処理するわけではなく、人力でできるものは人力でやればいいと思います。そうしてサービスをユーザーと一緒に作って行ければいい」と語る。
おまとめマンには、既存の検索サービスでは答えられないような質問が集まってくる。たとえば、「7か月の娘に今やっておくといいこと集めて」「ブログのアクセス数をアップする方法は?」「50才でもモテる方法は?」「面白い写真が撮れるデジカメは?」「都内でマンチカンのいる猫カフェない?」といったものだ。NAVERではこうしたリクエストを分析して、より良い検索サービスが提供できるかもしれないと期待している。
おまとめマンのキャンペーンは10月13日までだが、それ以降もTwitterでまとめ依頼を受け付けるという。気になったことがあれば、「#matome」をつけてTwitterでつぶやくだけで答えが返ってくる。Twitterアカウントを持っている人は1度試してみてほしい。
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