マイクロソフトの携帯電話戦略--新OSの開発状況を探る - (page 2)

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年08月24日 07時30分

 Microsoft社内では、まとまった人数がモバイル部門に異動している。サーバ担当役員だったAndy Lees氏が携帯電話事業の責任者となったことに加えて、Macビジネス部門の責任者だったRoz Ho氏が、現在はPinkプロジェクトの一部を担当する極秘部隊「プレミアムモバイルエクスペリエンス」を統率している。Microsoftは、ティーンエージャーを主要ターゲットとした「T-Mobile Sidekick」を開発したことで知られるDangerを買収し、Ho氏は同部門の責任者も兼務している。

 またMicrosoftは、Tellme部門の何人かのスタッフに、Windows Mobileにより高度な音声認識機能を搭載できるようにするための業務にあたらせている。

待たれる対応

 Microsoftは、特にモバイル業界では永遠と思われるほどの長きにわたり、Windows Mobile 7の開発に取り組んでいる。Windows Mobile 7は2009年の前半には電話機メーカーの手に渡るはずであったが、何度も延期されている。

 Microsoftが公式に話していることは、Windows Mobile 6.5についてと、「Windows Phone」というブランド名の使用を開始する計画についてのみだ。

 「Windows Mobile 6.5で動作するWindows Phoneを2009年秋に発売する準備が順調に進んでいる」とMicrosoft関係者は述べている。

 しかし、Microsoftのエンターテインメント部門責任者Robbie Bach氏は、2009年になってからの記者たちとの会話の中で、タッチスクリーンや音声認識といった新しいユーザーインターフェースの重要性を強調した。

 Seattle Timesの記事によると、Bach氏は次のように語ったという。「特定の製品の特定の計画についての話ではないが、そのような新しいインターフェースが、いずれ当社が作る製品に組み込まれると考えてもらっていい。具体的な時期や詳細については別として、そのようなインターフェースは大きなトレンドだ。タッチスクリーンや音声認識で操作できるようになれば、旧来の方式で使っていたことが不思議に感じられるようになるだろう」

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