手にするとHDDタイプなので、かなりズシリとしている。女性が普段使いをするなら購入時に覚悟が必要だ。
操作は簡略化されており、液晶画面を開くと自動的に電源が入り、スタンバイ状態になる。この状態でボディ側にある録画スタートボタンを押せば撮影が開始される。これなら初めてムービーを使う人でも迷わずに操作できる。
本機には従来機よりも“10倍ぶれない”光学式手ブレ補正機能が備わっている。この効果が絶大なので驚いた。従来の手ブレ補正幅は、撮影者が立ち止まっている状態での手ブレを補正するのがせいぜいだったが、本機が搭載する手ブレ補正は、歩きながらの撮影でも十分に使えるほどの能力を備えている。
従来機は立ち止まった状態でもズームにするとブレが気になったが、本機はそれもカバーする。子供用の撮影ならズームを多用する運動会や、三脚の持ち込みが禁止されているアミューズメント施設で絶大な威力を発揮するだろう。
読者のみなさんはNHKのBShiで放送されている「世界ふれあい街歩き」やBS日テレの「トラベリックス〜世界体感旅行〜」という番組はご存じだろうか? どちらもハイビジョン画質で、世界中の魅力的な街並みを歩きながら撮影している紀行番組だ。
筆者は家庭用のハイビジョンムービーが発売されたころから、この番組のような旅先のそぞろ歩きを、見たままの画質で切り取れないか考えていた。しかしいざ実行すると、歩きながらの撮影では手ブレがひどく、前述した番組のようには撮影できなかった。
番組ではカメラマンの動きを機械で吸収する「ステディカム」という機材を使っているので、見やすい映像で撮影できている。個人でステディカムを用意できるわけもなく……と悩んでいるうちに、本機が登場したわけだ。その効果のほどはテスト動画を参考にしていただきたい。
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