表彰された10の発明の最後の発明には、「Damage Control Resuscitation of Severely Injured Soldiers」という長たらしい名前が付けられているが、目的は「より多くの命を救うこと」と、非常に簡潔に言い表すことができる。陸軍によれば、Damage Control Resuscitationは、「大量輸血を必要とする瀕死の重傷を負った兵士の処置の標準」になっている。問題の損傷は身体内部のため、出血を止めるために、圧迫による方法を使うことはできない。 一般的に、出血している患者には、血液量の3倍の食塩水が点滴され、場合によって、同時に輸血が行われる。しかし、重傷を負った患者の場合、大量の体液と血液によって、身体の凝固能力が阻害され、有害になることがある。 Damage Control Resuscitationにより、医師は食塩水の使用を制限し、通常状態よりも多い血漿(通常の4対1の血球と血漿の割合に対して、同量の血漿と赤血球を混合)を使って、血液量を回復する。 陸軍は、この方法により、戦場で重傷を負った兵士の死亡率が65%から17%に低下したと述べている。
提供:U.S. Army
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創るエコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める身近なメタバース活用を実現する
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
CNET Japan(Facebook窓)