iChatも進化したソフトの1つだ。
派手なアップデートとしては、背景画像を変更できるようになったバックドロップエフェクト機能。これは新しいPhoto Boothとも共通の機能だが、自動的に背景を検出して、背景に写真やビデオを貼付けられる機能だ。あたかも月面やビーチからチャットをしているような演出は、ビデオチャットが楽しくなる。
また、プレゼンテーションソフトであるKeynoteやiPhotoの写真、Quick Lookで表示できる書類やビデオなどを見せながらチャットができるiChat Theaterにも対応した。
今までいちいちファイルを送信してからビデオチャットを開始し、中身をチェックする、といった手順を踏んでいたプレゼンテーションの読み合わせも、iChatだけでこなすことができるようになっている。遠隔間での打ち合わせに威力を発揮してくれることは間違いない。
Leopardに搭載されたiChatはAAC-LDオーディオコーデックが採用され、多くの人の声がよりクリアに聞き取りやすくなる仕組みを実現している。そのクリアになった音声だけでなく、ビデオも簡単に録音することができる。
対談の音声ポッドキャストだけでなく、インタビューのビデオポッドキャストまで、iChatだけで収録できてしまうのだから驚きだ。自分の目の前にあるMacを、プレゼンのリハーサルやポッドキャスト収録ができてしまう、ちょっとした実用的なスタジオに変化させてしまうのが、iChatの実力だろう。
何しろ300項目以上の新機能を盛り込んだMac OS X 10.5 Leopardである。すべての機能に触れることはなかなかかなわないが、「ライフハック」というスパイスの効いた要素を抜き出して紹介してきた。
この他にも、タブの入れ替えやウェブサイトの好きなところをウィジェットにすることができるSafari 3、さかのぼってファイルを探したり復帰させたりすることができるTime Machine、より強化されたペアレンタルコントロール、正式版となったBoot Camp、強力な編集機能を搭載したプレビュー、日本語に対応した辞書、ウィジェットやDockやシステム環境設定などまで同期できるようになった.Mac Sync、Apple TVっぽくなったFront Rowなど、さまざまな強化された機能を使うことができる。
かゆいところに手が届く、なかなか奥の深いOSである。その一方で、自分のコンピュータを使った仕事や趣味にフィットさせることは、むしろ簡単なことであろう。
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