テレビからメディア全般へ--変化に対応するニールセンの戦略 - (page 2)

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、小林理子2007年10月11日 21時30分

 Nielsenは今、テレビの枠を超え、オンラインでの視聴者数はもちろん、その視聴行動まで計測しようと考えている。そのために、同社は次のような取り組みを展開中だ。

  • 2007年秋、Nielsen傘下のNetRatingsは、PCで動画のストリーミングを利用する視聴者の測定を開始するとともに、モバイル機器で動画を視聴する人々の測定テストを行っている。また、2007年に買収されて傘下に入ったTelephiaは、音楽や着信メロディーのダウンロード購入に関する測定を行っている。
  • 同じく2007年に買収されて成立したNielsen BuzzMetricsは、ブログに投稿された話題の評判を観測し、話題の取り上げられ方が肯定的か否定的かを分析している。このサービスを利用すると、企業は自社ブランドや自社製品について、ブロガーやその読者がどのような発言をしているか知ることができる。
  • Nielsenはソーシャルメディアの流行も追跡しており、このほどHey! Nielsenという名のウェブサイトを立ち上げた。ここでは、テレビ番組、音楽、映画などについてユーザーどうしが「語り合う」ことができる。同社はここで得られた情報を、定量的な視聴者測定データを補足するものとして、映画会社、レコード会社、その他のコンテンツ制作会社にフィードバックする。
  • Nielsenはビデオゲームについても調査を実施しているし、レコード業界にはラジオでオンエアされた音楽やCDの売り上げに関する情報を提供している。
  • Nielsen//NetRatings部門は、ウェブサイトの視聴測定におけるトップクラスの存在になっている。7月には、ウェブサイトの人気ランキングの測定方法を変更し、ユニークビジター数だけでなくユーザーがサイトにとどまる時間の長さも考慮するようになった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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