Facebookの企業ブログへの投稿によると、Facebookの内部メッセージングサービスに、Facebookアカウント以外の電子メールアドレスへと、一部のコンテンツを共有し、メッセージを送信することのできる新しい機能が追加されたという。つまりこれは、Facebookの会員であれば、電子メールアカウントを開く必要なく、同ソーシャルネットワークのインターフェースを介して、すべての電子メール操作が可能であることを意味する。
メッセージの受信者は、Facebookアカウントを開設することなく、メッセージを読み、返信することができることになる。会員は、拡張メッセージング機能を利用して、写真アルバムや投稿「メモ」など一部のコンテンツをFacebook以外の電子メールアドレスへと送信することも可能である。しかしエンジニアであるLuke Shepard氏によるFacebookブログの投稿では、プライバシー保護機能により、会員以外の人々には参照できないコンテンツもあり得ることが強調されていた。
Facebookが最終的には、そのメッセージング機能をサードパーティーのFacebook Platform開発者らにさらに公開し、拡張を許可することになれば興味深い。
ダイレクトメッセージングは、写真共有、イベント、グループとは異なり、スタンドアロンのアプリケーションであるとはみなされていない。「Photos」「Events」「Groups」「Facebook Mobile」はインハウスで作成されたものであっても、インストールは不可能になっている。これらのアプリケーションは、サードパーティーのアプリケーションがあるのと同じ左側のメニューからアクセスすることができる。
Facebookのメッセージングは、基本的な機能しか持たないため、まだ現実的には電子メールと競合するものではないが、サードパーティーがこれに拡張を加えれば、より強力な競合ツールとなる可能性はある。
今回の新しい機能は、ブロガーや批評家らへの回答という意味においても重要なものである。彼らは、Facebookの会員以外には公開しない形式のモデルを揶揄して、「walled garden(塀に囲まれた庭)」という古くからあるひどいビジネス文句を使って言いたい放題に批判している。「新しいAOL」などと呼ぶものさえいる。
その汚名に賛成するかどうかは別として、創設者のMark Zuckerberg氏が好んで口にする「ソーシャルグラフをマッピングする」という目標を掲げるFacebookが求めるイメージではないことだけは確かである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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