ディスプレイを左右に傾けることで機能を起動する事ができるのが、ヨコモーション端末の特徴だ。製品を購入したばかりの状態では、ディスプレイを右に傾けるとワンセグが起動し、横長の迫力の画面で番組を楽しむことができる。
ワイド液晶になったため、東京で放送されているほとんどの番組は画面いっぱいで楽しむことが可能だ。ここでディスプレイを縦に戻してみると、テレビ放送は上部に横長に表示され、ワンセグのデータ放送を画面下半分で楽しむことができる。ここでも縦長になったディスプレイは放送とデータ両方のコンテンツを楽しむのにちょうどよい。
一度ワンセグを見るのをやめ、こんどは画面を左に倒してみる。
するとカメラが起動してすぐに撮影できる状態になる。握っている手の正面の位置にカメラがあるため、プレビューしている画面は左に飛び出すカタチ。家庭用の小型ビデオカメラの要領だと思えばだんだん慣れてくる。半押しでオートフォーカスとなるキーは用意されていないため、通話ボタンでAFを合わせて決定キーで撮影、といった使い勝手だ。横長の写真が得られる。
ここで画面を立てれば当然縦長の写真が得られるのだが、解像度の制限がある。自動的に縦長・横長を切り替えて保存されるのは1Mワイド(832×1500ピクセル)まで。デジカメとして利用するシーンで用いられる最大解像度の3M(1500×2000ピクセル)、UXGA(1200×1600ピクセル)では、縦長の写真としてしか記録できない。プリントする場合は気にならないが、メモリカードなどからPCに取り込む際には画像ソフトを使って回転させなければならない。せっかくディスプレイが傾くのに残念である。
待ち受け状態からスイングして起動できる機能は、新規メール・iモーション・動画撮影・受信メールフォルダ一覧・マイドキュメント・バーコードリーダー・フルブラウザ(ホーム)・ミュージック・メモ帳・ワンタッチiアプリ・その他・電卓・マイピクチャ・静止画撮影・ワンセグ。端末内のほとんどすべての機能にアクセス可能で、自分の使い方に合わせてセットすることが可能だ。
しかしこのリストの中に通常のiモードブラウザがないのは以前から改善されていない点だ。待ち受けから傾けるだけでウェブメールやモバイルSNSなど、iモードブラウザから利用するサイトに直接アクセスできないのは何故だろう。すぐに通信が始まってしまうのは利用者に優しくないという配慮だろうか。これが実現されていればさらにヨコモーションの自由度が広がるだけに、次回のヨコモーションへの課題となるだろう。
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