さて、LAN Tankを箱から開けると、キットなので当然ながらパーツが分解されたままで梱包されている。
早速HDDを取り付けて組み立ててしまいたいところだが、ここで焦ってHDDを取り付けると後悔する。LAN Tankに内蔵するHDDは、取り付ける前にPCに接続してOSをインストールしなければならないのだ。
PCを組み立てたことにあるユーザーであればこの程度は容易な作業だが、メーカー製PCを使っている人にとっては、PCのカバーを開けてHDDを接続するというのは難易度が高いのではないだろうか。OSをインストールするためにはPC/AT互換のデスクトップPC(Windows PC)が必要で、MacintoshやノートPCでは不可能だ。また、LAN Tank接続できるHDDはパラレルIDE HDDのみで、最近主流になりつつあるSerial ATA HDDは接続できないので、HDDを新規に購入する場合はその点にも注意しよう。もちろん、Big Driveに対応しているので大容量のHDDでも問題はない。ただし、LAN Tankの電源容量は少ないため、消費電力の大きいHDDを2台搭載すると電源容量不足で動作しないという可能性もある。
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HDDのジャンパーピンをマスターに設定したら、LAN Tank用のOSをインストールするHDDをPCに接続しよう。その際、普段PCに接続しているHDDに誤ってOSをインストールしてしうことのないように、PC側のHDD接続ケーブルはあらかじめ外しておくといいだろう。
LAN Tankに付属しているセットアップCD-ROMをPCにセットし、CD-ROMからブートをすると自動的にセットアッププログラムが起動する。OSのセットアップ自体は非常に簡単で、注意書きやライセンス表示を確認しながら進んでいくと、最後にHDDを選択する画面が表示される。ここでインストールしたいHDDを選択すると、パーティションの作成やフォーマットが行われ、OSのインストールまでが自動で行われる。
OSのインストールが終了したらHDDをPCから外し、LAN Tankを組み立てよう。組み立てにはプラスドライバーが必要だ。まずはHDDを組み込むが、HDDが1台の場合はジャンパー設定をマスターに設定し、2台のHDDを取り付ける場合にはOSをインストールしたHDDをマスターに、もう1台をスレーブに設定しよう。 HDDの組み込みが完了したら、次にフロントパネルを取り付ける。フロントパネルには電源とHDDのアクセス状態を表示する2つのLEDを取り付けてから本体に差し込もう。パネルはプラスチックのツメで固定するだけなのではめるのは簡単だ。次に側面のアルミパネルをネジで固定し、最後に上下のプラスチックのパネルを差し込めば組み立ては完了だ。PCの組み立てに慣れている人ならば5分もかからずに終わるだろう。
今回は動作確認をする前に最後まで組み立てたが、実際はHDDを組み込んだらカバーを取り付ける前に電源を入れて動作確認をした方がいいだろう。というのも、Webに掲載されているマニュアルにも「分解することを加味して設計されていない」と書かれているくらいLAN Tankを分解するのは難しいからだ。特に、上下のプラスチックのカバーはツメで固定されているため、一回差し込んでしまうと外すのに非常に苦労する。
そのため、カバーを取り付ける前に電源を入れ、確実にLAN Tankが動作をすることが確認できてからカバーを取り付けた方がいいだろう。同様の理由で、HDDを交換や追加するのも困難なので、HDDの構成はあらかじめ実際の運用を考えて設定しよう。
ちなみに、後からHDDを追加した場合は、RAIDの設定はWebからできず、コマンドを自分で打つ必要があるため、RAIDを構成する予定があるならはじめからHDDを2台組み込んでしまった方が楽だ。
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