F703iの魅力は、その機能の意外は豊富さだ。703シリーズの機種はいずれもそれまでの7xxシリーズに比べると多機能なのだが、その中でも、F703iは9xxに近い。
めぼしい機能で搭載されていないのは、プッシュトークくらいだろうか。
最近では、携帯電話は通話・カメラ代わりだけでなく、モバイルSuicaで定期券やプリペイドカードの代わり、あるいはプレイヤー代わりに使う人が多いわけだが、これらの要望には十分答えられる多機能ぶりになっている。 ちなみに、703iシリーズ8機種は、いずれもNapster to goに対応しており、Napsterのサービスを契約すれば、定額制で、洋楽を中心に約250万曲の曲データが取り放題、聴き放題だ。
もちろん、iアプリがメガiアプリ対応でなかったり(903iではiアプリ環境はフルスペックのDoja5.0だが、703iの環境は簡易版のDoja5.0LEとなっている)多少省略されている機能はあるわけだが、それでも必要十分な簡略化とされており。無駄なところはない。iアプリにしてもほとんどのアプリは実行できるわけで、この辺は、703iシリーズを通して非常にバランスのよい取捨選択が行われている印象を受ける。
ここで少しF703iのカメラ機能に言及しておきたい。
目立たないが、F703iのカメラ機能はかなり優秀だ。実は撮影に失敗しにくいカメラで、(たとえば筆者のように)写真のあまり上手でない人にも、それなりに思ったような写真がとれる。おそらく、CMOSの感度も高いうえに、手振れ防止機能がついており、ナイトモードなどで夜撮影しても、ある程度まで写真のブレを避けてくれるなどするため、これまでのケータイカメラに比べて撮影時に失敗することが少ないのだろう。
AFでもなく解像度も低いので、カメラ好きの人がカメラのつもりで使うと評価が低くなってしまうだろうが、つまり「本当に撮らなきゃいけない写真はデジカメで撮るが、そうでない写真はケータイで撮る」という、普通のケータイカメラの使われ方なら、むしろこちらのほうがよいのではないかと、筆者は思う。
ここでいくつかF703iで撮影した写真を掲載しておこう。
F703iのカメラ機能は、AFではなく、ピントを合わせる必要のないタイプのカメラで、有効画素数約 130万画素CMOSだ。最大960×1280のJPEG画像が撮影できることになる。
オートモードのほかに、人物、風景、スポーツ、夜景、逆光などのモードがあるのは他の機種と同様だ。
フラッシュが内蔵されていない(これは、唯一F703iで切られた機能で残念に思う点だ)ため夜間の撮影は若干苦手とするが、その代わりナイトモードがあり、多少薄暗い店内や、街灯などでかなり明るめの屋外であれば、夜でも撮影がある程度まで可能だ。
それから、このF703iのカメラには、マクロ機能も搭載されている。40cm程度まで接近しての写真撮影が可能だ。
通常撮影とマクロ機能の切り替えには、カメラレンズすぐ脇に、レバーがついており、これをどちらかに切り替えればいい。メニューから切り替えなければならない902i,903などと比べると、こちらのほうが直観的にわかりやすくよいと思える。
ただし、この切り替えスイッチのレバーは比較的少しの力でも動いてしまうという弱点もある。スリムジーンズのポケットに入れていて取り出したりすると、たいてい位置がずれているので、撮影前には一度、マクロになっているかしないか確認する習慣を付けたほうがいいかもしれない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境