さて、話をF703iに戻すが、このケータイは、「防水」を特に取り上げられることが多いが、普通のケータイとしての魅力にもあふれている。
まず、このデザインだ。F703iのデザインは、見ての通り、フラットでシンプル。そのままでも、非常にクールでよいデザインだ。
本体が薄く、ケータイがほどよい大きさ重さになって、持ってみて非常によい感じになった。
ただし、その分内蔵電池も小さくなり、容量が減っているのは多少気になるところだ。スペック的には、やはり、たとえばF903iの静止時待ち受け時間が540時間あるのに対し、F703iは420時間と多少少ないようだ。
また、上面パネルは完全にフラット。手にとって見て非常によい感じのおおきさ凹凸はないのだが、表面塗装にアクセントがついており、見た目にもかっこいい。
それだけでもよいことなのだが、F703iのデザインのよさは、シンプルさのおかげで、飾り付けをしても、デザインが自分のしたいことの邪魔をしない、ということも挙げられる。
たとえば、携帯電話を自分なりのものにしたいと、普通はストラップを付けたり、あるいは人によっては、ケータイをビーズやコサージュと付けたりとデコレーションすることがあるが、このようなことをしても、ケータイのデザインが、まったく飾り付けの邪魔をしない。表面は完全にフラットなので、たとえばラインストーンなどで飾っても、携帯表面のデザインを気にしないで石を並べられるのだ。 ある意味、デザインケータイなどよりは、本当にデザインを考えたデザインなのではないかと思える。
ちなみに、フリップ式の携帯電話によるある背面ディスプレイは、この機種の場合、ハーフミラーで7セグLEDといくつかの色のLEDが埋め込まれており、簡単な英数字4文字とドットがいくつか表示できるようになっている。LEDであるため、表示できる情報はそれほど多くない(たとえば、受信したメールの題名などを表示することができない)のだが、反面、一文字一文字が大きいため、メール着信や時計の表示などが、ぱっと見てもわかりやすい。実際のところ、背面で見られる情報量としてはこの程度で十分なのかもしれない、という気もする。
なお、このF703iは、内蔵ソフトウェアはそれまでのFシリーズFOMAをほぼ踏襲しているようで、操作感覚は、それまでのFシリーズFOMAとかほとんど同じだ。メニューなども多くが以前のFケータイのそれを踏襲している。
細かな改良点としては、メニューでアイコンの拡大を選んだ場合にスムーズに表示されるようになっており、全体的にレスポンスが向上している。細かい改良なのだが、確実に使いやすくなっているのは確かだ。
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