グーグルとAOLの提携を乗り越えて--マイクロソフトの野望 - (page 2)

Elinor Mills (CNET News.com)2005年12月22日 10時46分

 検索ビジネスは未成熟な一方で、オンライン広告支出は増大していることから、市場参入のチャンスはだれに対しても開かれているとMSNのディレクターAdam Sohnは述べる。

 「確かに(AOLの)広告ネットワークを活用できたらよかったとは思う。だが本当にこれが必要なのだろうか。答えはノーだ」とSohnは話し、「われわれは長期に及ぶ戦略的な挑戦を企てているのであり、今日進めている計画をこのまま維持するつもりだ」とした。

 またSohnは、Microsoftが今後何らかの提携契約を結ぶ可能性を否定しなかった。

 「意味のあるパートナーシップを結ぶ可能性を、最初から排除しているわけではない」(Sohn)

 Bernstein ResearchのアナリストCharles Di Bonaは、MicrosoftはGoogleとは異なる種類のインターネット広告サービスおよび価格帯を組み合わせて、同社に対抗していこうとしていると説明する。Microsoftは、最低収入保証制度や、さらに有利な売上分配制度などを取り入れる可能性があるという。

 Di Bonaは研究報告書に、Microsoftは「広告の表示/検索を含む複合的なインターネット広告サービスの販売において、依然として有利な立場に立っている。これまでとは違うタイプの支出を拡大し、インターネットとの統合や、インターネットというメディアを活用する方法を模索している広告主にとって、Microsoftのこうした優位性は魅力的だ」と記した。

 「(MicrosoftとGoogleの戦いは)今後、混迷を極めるだろう。Microsoftは出はなをくじかれたが、次はもっとすばやく行動を起こし、必ずや攻勢に出ると考えている」(Di Bona)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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