実際に、Intelは900シリーズのチップセットを、従来のデスクトップ機の枠に収まらないPCをつくる土台として売り込むと見られている。同社はこれまで、ビデオや写真を配信するためのいわゆるエンターテインメントPCを市場に出そうと準備を進めてきた。また、従来の用途でPCを使用したい人には、よりスタイリッシュなライフスタイルPCを提供しようとしており、どちらのタイプも新チップセットをベースにしている。
Intelは以前、エンターテインメントPCについて、リビングルーム向けに設計されリモコンで操作されるものになるだろうと述べたことがある。これにはテレビチューナーやパーソナルビデオレコーダー機能も盛り込まれるだろう。一方、ライフスタイルPCはよりスタイリッシュで、おそらく平面ディスプレイが組み込まれたものとなる。HPとGatewayはエンターテインメントPCを発売することを決めており、Dellもこのカテゴリへの製品投入を検討中だと述べていた。
プロセッサへのモデルナンバー制導入が本格化
Intelは新チップセットとともに、新しい775ピンのソケットも発表する。この新しいソケットに対応するプロセッサは、Pentium 4の「520」(動作速度:2.8GHz )、「530」(同3GHz)、「540」(同3.2GHz)、「550」(同3.4GHz)、「560」(同3.6GHz)の合わせて5機種。同社はまた775ピン対応の Pentium 4 Extreme Edition(同3.4GHz)も追加すると見られている。Extreme Editionのチップには、今年中に700番台のモデルナンバーが付与されることになっている。
さらIntelは、90ナノメートルプロセスを使って製造したCeleronとしては初めてのモデルを、21日の週に発売する。今回は3種類の「Celeron D」チップが登場するが、各々の動作速度は2.53GHzから2.8GHzの間となる。またその後には「325」と「335」のモデルナンバーのチップも発売されると、インテルの計画に詳しい情報筋は説明している。
その後同社は、初めての64ビット対応Pentium 4をリリースすると見られている。ワークステーションやサーバ向けのこのチップは7月に発売される予定。このチップに盛り込まれた64ビット機能拡張は、今月発売される同社初の64ビット対応サーバチップ「Xeon」のものと同じだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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