Visual Studio 2005 Team Systemは、IT関連の特定の職務毎にカスタマイズされた様々なパッケージに含まれる形で販売される、とMicrosoftのデベロッパーツール部門でプロダクトマネジャーを務めるPrashant Sridharanは語った。同氏によれば、これは通常開発者を中心にして製品を揃えるMicrosoftのやり方を大幅に拡張したものだという。
「われわれは自社の製品ラインを大幅に拡張し、開発者だけでなく新しい職務も対象にしていく。だが、それには首尾一貫したやり方でなくてはならない」(Sridharan)
Rick LaPlanteは、ますます多くの製品が競合するシステム管理市場で、Team Systemがサードパーティーのパッケージに取って代わることはないとし、これはむしろソフトウェアメーカー各社の製品と連携し、各種の専用ツールをまとめる共通のフレームワークを提供するものになると語った。同氏によると、多数のシステム管理ソフトウェアメーカーが既に自社ツールとTeam Systemの統合に取り組んでいるという。「プラットフォームとしての役割を果たすべく、これは土台の部分から徹底的に作り込まれている」(LaPlante)
Ballmerはまた、新しいWebサービスの取り組みもいくつか発表したが、このなかにはMicrosoft OfficeとXMLベースのウェブサービスを接続する新しいツールセット「Office Information Bridge Framework」もある。OfficeではXMLのサポート機能に重点が置かれるようになっているが、Microsoftは社内データの処理を広範囲にカバーする基盤として同ソフトウェアを位置付けている。
「これで、Officeはネットワーク上の別の場所、もしくはほかのシステム上にあるXMLサービスのフロントエンドとして機能するスマートなクライアントになれる」(Ballmer)
Ballmerは、これは異種コンピューティングシステム間のコミュニケーションを可能にするXMLなどのオープン標準に対するMicrosoftの意気込みも示していると述べた。
「世間一般の通念は疑っていただきたい。わが社は相互運用性とオープン標準の実現に対し、皆が認める以上に大きな力を入れている」(Ballmer)
Ballmerはさらに、Webサービス構築用のツールセット、Web Services Enhancementsのアップデートも発表した。バージョン2ではセキュリティの強化に重点が置かれることになる、と同氏は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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