Appleの「iPad」は「Adobe Flash」をサポートしないようだが、iPadで本格的なウェブ体験を求めている消費者にとっては、厄介な問題となる可能性がある。Adobe Systemsもこれには不満があるようだ。
AdobeでFlashプラットフォーム担当グループマネージャーを務めるAdrian Ludwig氏は米国時間1月27日、同社の「Adobe Flash Platform Blog」への投稿でAppleの新製品「iPad」を取り上げ、「消費者とコンテンツを結ぶためのAppleのアプローチには、重要なものが欠けている」と書いた。
「Appleは、従来と変わらず自社製端末に制限を加えることで、コンテンツ作成者と消費者の双方に縛りをかけているようだ。Flashをサポートしないとなると、iPadユーザーがアクセスできるウェブコンテンツは限られたものになる。たとえば、ウェブ上にあるゲームの70%以上、動画の75%以上も利用できなくなる」(Ludwig氏)
この影響は大きい。Ludwig氏が指摘するように、iPadユーザーは「Disney、Hulu、Miniclip、FarmVille、ESPN、Kongregate、JibJabにアクセスできないし、それ以外の(Flashを使用する)ウェブ上の無数のサイトももちろん」利用できないことになる。
Ludwig氏によれば、Adobeは「50社を超える」パートナー企業と協力し、「Open Screen Project」を通じて、開発者やコンテンツ作成者が自身のコンテンツをあらゆる端末で利用できるようにするための支援に取り組む。Ludwig氏の説明によると、その目的は、消費者が「どの端末を使っていても、プラットフォームを越えてお気に入りのインタラクティブメディアや、コンテンツ、アプリケーションに自由にアクセス」できるようにすることだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」