Appleの「iPhone」を分解したところ、同社が8Gバイト版iPhoneで1台あたり約333ドルの利益を得ていることが明らかになった。
市場調査会社のiSuppliは米国時間7月3日、iPhoneを分解して調査した。このレポートによると、8Gバイト版iPhoneのハードウェアコストは1台あたり合計265.83ドルで、このほかに著作権料や流通などの物流管理費が加わる計算だという。
このレポートでは、iPhoneにARM製チップが採用されていることなど、既に分かっていたいくつかの点が実際に確認された。コンポーネントサプライヤーのなかではサムスン電子の割合が大きく、ARM製プロセッサのほか、iPhoneに使われるフラッシュメモリやRAMも供給している。Appleとサムスン電子はiPodの開発で既に密接に提携しているため、これはさほど驚く結果ではない。
iPhoneの魅力のかなりの部分を占めるディスプレイモジュールは、BaldaとTPK Solutionsの2社の共同開発となっている。iSuppliによると、タッチスクリーン本体はエプソン、シャープ、あるいは東芝松下ディスプレイテクノロジー製だという。
このコンポーネント一覧は絶対に確実なものというわけではないが、AppleがiPhoneをどのように組み立てているのか垣間見ることはできる。もしこの利幅が正確で、Appleが週末に約50万台(大半は8Gバイトモデル)のiPhoneを販売しているなら、同社は週末にiPhoneだけで1億6000万ドル以上の利益を得たことになる。Appleの第3四半期は6月30日締めなので、発売してから最初の週末におけるiPhoneの正確な売り上げは、Appleが7月中に行う決算発表で明らかになるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス