「iOS 8」の新機能に使われる名称が自社の名称と(つづり方も大文字の場所も)同じだとして、オーストラリアの新興企業HealthKitがAppleに対して不満を表明している。Appleの「HealthKit」は同社の年次開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)2014」において米国時間6月2日に発表されたもので、iOS 8ユーザーはAppleと接続されたウェアラブル端末から、中心となる単一のアプリハブで自分の健康データを確認できる。
2年以上前にHealthKitという名前を登録していたにもかかわらず、同新興企業のマネージングディレクターAlison Hardacre氏は、WWDCでの発表が行われた後、現地時間(オーストラリア)午前4時30分まで、この件について知らされなかったと語った。
「今回の件でわれわれは本当に失望している」と、HealthKit社のTwitterフィードに掲載した動画メッセージでHardacre氏は語った(このメッセージを「iPhone」で撮影したことを、同氏は渋々ながら認めた)。
「われわれは2年前、ドメイン名を購入した直後にHealthKit.comを始めた。われわれはオーストラリアで大きく成長し、現在はカナダ、英国、米国など、世界の国々で事業を展開している。今回の件ですべてが危うくなっている」と、同氏は語る。
「(Appleが)ほんの少し余裕をもってwww.healthkit.comとブラウザに打ち込んでみるのを忘れたのだと考えたい。しかし、実際彼らはそうしたのだが、新興企業だから簡単に押しつぶせると思ったのかもしれない、という意見もある」(Hardacre氏)
Hardacre氏はAppleに対し、オーストラリアのHealthKitチームに連絡するよう求めており、同時にTwitterのフォロワーには、「どう感じているかをはっきりとAppleの最高経営責任者(CEO)(Tim Cook氏)に伝えて」とTwitterを通じて呼びかけている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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