Appleは米国時間4月10日、世界中で数十万台の「Mac」が感染しているマルウェア「Flashback」を検出し、除去するためのツールを開発中であることを密かに公表した。
Appleは自社のウェブサイトで、「Flashbackは、Javaの脆弱性に加えて、マルウェア作者によってホストされた複数のコンピュータサーバを利用して、多くの重大な機能を実行している。Appleは世界中のISPと協力して、このコマンドアンドコントロールネットワークを無効にできるよう取り組んでいる」と書いている。
Appleは、このツールの公開時期については明らかにしていない。
Flashbackが大きな話題となったのは、ロシアのウイルス対策企業が先週、60万台以上のMacがこのマルウェアに感染していると明らかにしたためだ。同マルウェアは個人情報を盗むことを目的としている。最初に発見されたのは2011年9月のことで、「Adobe Flash Player」プラグインインストーラになりすましていた。しかし、ここ数カ月で同マルウェアは進化を遂げており、Macシステム内においてパッチが適用されていなかったJavaの脆弱性を悪用するようになった。
Appleは4月に入って「OS X 10.6」と「OS X 10.7」のアップデートをリリースして、Javaを最新にし、問題となっている脆弱性にパッチを適用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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