中小から大企業まであらゆるニーズに対応

　これらのメリットが高く評価され、1社あたり数十ユーザーという小規模事業所から30万ユーザーというグローバル企業まで、利用の裾野も幅広い。日立情報システムズでもメールセキュリティon-Demandのユーザーを着々と拡大させており、その数はメーカーや流通・小売、官公庁、ソフトハウス、メディア企業などで幅広く支持されている。

　「メールセキュリティon-Demandを利用する目的は各企業によってさまざまです。ITにあまり予算を割けない中小企業がアプライアンス機器の導入／運用コスト削減を目的に採用することもあれば、多くの社員を抱える企業で、突発的にスパムメールが増加した場合への対応などリスク対策の強化のために用いられることもあります。SaaSでメールセキュリティに特化したサービスを実現し、さまざまな観点から企業のメールセキュリティ対策を支援することが可能になったことが幅広くご支持いただけている理由です。実際に、メールセキュリティon-Demandに着目なさる企業は、スパムメールによって何らかの被害に遭い、従来のスパムメール対策の課題を解決したいと考えていたケースが多いのです」（中谷氏）

　具体的な例として中谷氏が挙げるのが、地方FM局での事例だ。このラジオ局では番組のオンエア中に、リスナーからの投稿を紹介する企画を実施していたが、スパムメールが多すぎて困っていたという。そこでメールセキュリティon-Demandを導入したところ、ユーザーがメールを受信するときにはすでにスパムメールはブロックされているため、スパムメールを手作業で削除する作業負荷が大幅に低減。番組中でのリアルタイムなメール対応ができるようになったという。

　ほかにも、メールサーバの遅延やリスク回避を課題にしていたユーザー数2,600程の大規模ユーザーにおいても、メールセキュリティon-Demandのスパムメール検知率を高く評価し、利用しているという。

　また、申し込みからサービスインまでは、わずか5日ほどのスピード導入もポイントだ。シンプルな管理用Webサイトでスパムメール受信時へのアクションやルール、ポリシー設定ができるので、情報システム担当者の作業負荷の軽減も見込むことができる。

多段的な機能でメール環境の安全を確保

　また、メールセキュリティon-Demandではアンチスパム機能以外にも、ウイルスが感染したメールをブロックする「アンチウイルス」のほか、不正な画像が添付されたメールの受信をブロックする「コンテンツ監視」や、「メール本文や添付ファイル中に特定の言葉が含まれる」、「特定の送信先に送信する」といった、あらかじめ指定したルールに適合するメールの送受信を制御する「イメージ監視」などの機能も併せて提供されている。その他オプションとして、送受信したメールをアーカイブ化して保存しSOX法対応（証跡管理等）に利用可能なメールアーカイブソリューションや、お客様のメールサーバをデータセンタでお預かりし、お客様の機器購入費、運用工数を削減可能なホスティングサービスなどワンストップで提供できるサービスを取り揃えている。

　日立情報システムズではメールセキュリティon-Demandのメリットを体験してもらえるよう、30日間のトライアルを実施中。すでにアプライアンス機器を利用している企業であっても、既存のネットワーク構成を変更する必要がないので作業負荷は小さく、またアプライアンス機器をそのまま使えば多段的なスパムメール対策にもなる。現在の環境をそのままに、気軽にトライアルできるのも大きいメリットだ。メールセキュリティon-Demandを使い始めたら、きっともう逆戻りできないだろう。ぜひ、まずはトライアルで試して欲しい。劇的なメール環境改善が期待できるはずだ。