モバイル通信サービスを利用するうえで注意しなければならないのが、提供事業者が一元的に対応できるかどうかだ。何らかのトラブルが起きたときに、トラブル対応でたらい回しにされたのでは早期に解決できないだろう。また、一つのサービスを利用しているのに、複数の事業者から何枚もの請求書を送られても、処理に困ってしまう。
そうしたことを考慮して「セキュア・リモートアクセスサービス 定額FOMAデータ通信プラン」は、機器の提供から運用保守、そして料金請求にまで至る「すべての段階で当社がワンストップで対応している」(齋藤氏)のである。これは、NTTPCが仮想移動体サービス事業者(MVNO)として同サービスを提供しているからだ。
同社は企業を中心にした通信サービスを大きな事業の柱としてきており、これまでのさまざまな経験がノウハウとして蓄積されている。そうした事業者が通信サービスをワンストップで提供するということは、ユーザー企業にとって目に見えないレベルでの質の高いサービスを利用できるということでもある。
NTTPCが提供する「セキュア・リモートアクセスサービス 定額FOMAデータ通信プラン」がいかに検討に値するものであるかが理解できたと思うが、セキュアなモバイルワーク環境の確立という目的のために同社は今後もサービス内容を拡充させ続ける。この3月からは「検疫運用サービス」と「リモートワイプサービス」を提供する予定だ(いずれも仮称)。
「検疫運用サービス」は、ユーザー企業が自社で構築すると多額の投資が必要だった検疫ネットワークをASP型サービスとして提供するというものだ。これにより、社内のセキュリティ・ポリシーに違反している端末や社外からの持込み端末を社内ネットワークに接続させることを拒否したり、ポリシーに準拠するように強制したりすることができるので、「セキュア・リモートアクセスサービス 定額FOMAデータ通信プラン」の接続先となる社内ネットワークの安全性も確保できる。
一方の「リモートワイプサービス」は、盗難・紛失したノートPCのデータを遠隔で消去するというものだ。ノートPCを盗難・紛失することは即座に個人情報漏洩事故につながってしまう。もちろんノートPCを企業外に持ち出すのだから、暗号化処理といった対策もされているが、それでも不安視されてしまう。このデータの遠隔消去という手段は、モバイルワーク環境を提供する企業とノートPCを社外で利用するビジネスマンの両方を安心させることができるサービスである。NTTPCのセキュア・リモートアクセスサービスは、今後もサービスを拡充し、時流の企業ニーズに応え続けてくれるだろう。
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