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シンクタンクの調査結果で分かった ビジネスで使える「クラウド」の条件

経営インフラとして不可欠な
クラウドサービスの“総合力”

 「ビジネスクラウド総合評価調査」において最も高い評価となるAAA(第1位)の格付けを得たサービスが、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」である。その理由はどこにあるのだろうか。今回の調査において、中島氏が注目したポイントの1つは、すべての評価項目で一定以上のレベルを満たす総合力だ。

 「『ある項目では圧倒的に強いが、別の項目では難あり』というとがったサービスは、部分的な活用はできるものの、エンタープライズ用途、特に基幹系システムとして導入するにはあまりお勧めできません」

 インフラとしての能力は総合力で決まってくる。なぜなら、ネットワークのどこか、あるいはデータセンターで動いているハードウエアやソフトウエアのどこかに弱みがあれば、そのボトルネックが全体のサービス品質を大きくダウンさせてしまうからだ。

 以下では、Bizホスティングの評価ポイントについて、高得点を得た調査項目ごとに具体的に見てみたい。

ネットワークの潜在能力が
経営の選択肢を左右する

 まず、「ネットワーク」に関しては、NTTコミュニケーションズが本来的に持つ通信事業者としての強みが重要なポイントして評価された。

 「データセンター内のシステムとネットワークを一体的、シームレスに提供できる点が高得点につながりました」と中島氏。特に注目すべきは、国内外、世界各地をシームレスにつないでいる点だ。具体的には、NTTコミュニケーションズが提供するネットワークサービス「Arcstar Universal One」は159の国と地域で利用することができる(図4)。通信インフラがまだ未成熟な新興国市場に攻勢をかけようとする日本企業にとっても、強力な武器となりえるだろう。

 これに加え、先進技術を積極的に取り入れている姿勢についても、重視したという。

 「ネットワークには大きな発展の余地があり、世界中の事業者による激しい研究開発競争が続いています。その点、NTTコミュニケーションズは、世界に先駆けてネットワーク仮想化を取り入れるなど、ユーザーに先進技術のメリットを還元しようとしています」

重要なデータやシステムを守り
安定した品質でサービスを利用可能か

 続いて「信頼性」について見てみよう。ここではセキュリティやバックアップ、BCP対応などを中心に評価が行われた。

 「セキュリティやBCPなどは、通信事業者としての強みが生きる分野。また、調査においては各サービスのSLA(サービス品質保証制度)の内容、グローバルなデータセンター配置なども評価しました。これらの点でも、Bizホスティングは高得点を得ています」(中島氏)

 ネットワークに国境はない。グローバルなネットワークのなかで、巧妙さを増した脅威が日々生まれている。新たな脅威と防御策は「いたちごっこ」の関係にならざるを得ず、防御策を磨くスピードを緩めることはできない。その点、NTTコミュニケーションズは海外のセキュリティ専門会社のM&Aや、持株会社であるNTT研究所との連携などを通じて、セキュリティ対策を一層強化している点において評価を得たということだ。

ビジネススピードを加速する
クラウドサービスの柔軟性

 次に「運用サポート」の項目において、中島氏が指摘するのはクラウドへの移行の難しさである。「新規システムをクラウド上で開発することに比べて、既存システムをクラウドに載せ替えるときには多くの技術的なハードルがあります。当然、企業には既存システムに手を入れることで、重大なシステム事故につながるのではないかという不安もあるでしょう。その課題をクリアして問題なくクラウドに移行させるためには、経験やノウハウが必要。そこで、移行支援の実績やサービス内容についても評価しました」。

 この点においてNTTコミュニケーションズでは、「クラウドマイグレーションサービス」を提供。クラウドへの移行を診断書やチェックシートなどを用いた標準的なプロセスとして体系化しており、クラウドへの移行に伴うリスクを最小化している。

 さらに、リソースの追加や変更などを管理するツール「カスタマーポータル」がある点も評価された。これは、操作性に優れたセルフマネジメントの環境を提供するもの。経営判断に応じて、管理者は機動的にリソース配置を変更、あるいは増強することができる。

 これに加えて、世界規模でのアウトソーシングサービスを提供している点も重要なポイントになったという。「クラウド化の費用対効果などを検討するコンサルティング、移行後の運用を含めたクラウドのライフサイクルをトータルにサポートするアウトソーシングサービスをワンストップで提供していることは、企業にとって大きなメリットになると判断しました」と中島氏は話す。

今後ビジネス領域におけるクラウド利用が本格化するなかで、どのようなサービスを選ぶべきなのか。今回の調査結果を参考に、もう一度自社のクラウド利用の全体方針を見直すきっかけにしてはいかがだろうか。

提供:NTTコミュニケーションズ株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2013年3月31日