AI プロジェクトの推進に必要なのは ”知恵”と”勇気”グロービス経営大学院が AI イベントを開催

ハンズオン&アイデアソン - イテレーションをまわすことが重要 -

 午後からは座学だけでなく実際に技術に触れてみる機会として、ハンズオン(体験学習)も行われた。自然言語機械学習モデルを構築する LUIS (Language Understanding Intelligent Service)を使い、日本語の短文の意図と目的を機械に理解させ、適切な返答を行うChatBotを作成するというアプリケーション構築に全員がチャレンジした。ハンズオンを通して、受講者は実際に非 IT 人材でも短時間で高度な分析やアプリケーションの構築が簡単にできることを体験した。その上で、実際のビジネス上の課題を AI を使って解決していくための思考のトレーニングとして、アイデアソン(限られた時間でのアイデア創出)が実施された。

 アイデアソンの課題は「ビジネスパーソンの生産性向上」。事前に分けられていたグループごとに議論を重ね、各グループから発表。その後、他のグループのアイデアを取り入れながら、もう一度同じテーマでブラッシュアップを進めるという形でアイデアソンは進められた。


 あるグループでは医療業務に従事する受講者の仕事の生産性向上にフォーカスして議論を行った。結果、「ナースコールの回数≒ナースの多忙さ」である点に着目。「季節の移り変わりによる患者の体調変化や、従来は目視に頼っていた高齢の入院患者の食事摂取量の変遷を画像解析を用いてデータ化。さらに葬儀業者の稼働率などの外部データも用いることで、ナースコールの回数が予測できる可能性が高いと考えた。これができればナースのシフトなども最適化でき、生産性が向上する」というアイデアを披露した。

 講師はアイデアソンのまとめとして「二度目のディスカッションでは、一回目と比べて議論が相当深まったことを全員が認識できたと思う。たった二回、同じテーマで議論するだけでもこれだけ深まる。この営みを通じて、イテレーションを何度もまわすことの効果と大切さに気づいてもらいたかった。」とコメント。

 受講者からも「グループディスカッションには慣れているが、まったく同じ課題でさらなる掘り下げを行うのは新鮮」「2回目は他のグループの発表や講師からのフィードバックをベースに、視野が広がった状態でより広く、深い議論ができた」という声が上がった。

 最後に講師は「事業や業務、顧客と関わっているビジネスサイドの人間だからこそ持っている知見やデータは非常に多い。そういった知見やデータをベースに AI のようなテクノロジーを活用することで、誰もが世の中を変えるイノベーターになれる。この点を理解しつつ、『知恵」と『勇気』を持って AI プロジェクトに取り組んでいって欲しい」と受講者の成長を促した。

 イベント終了後、エレベーターに乗り合わせた受講者の一人が、「 AI に対する考え方が他人事から自分事に180度変わった。早く AI に触ってみたくてうずうずしています」と熱量を込めながら笑顔で語っていたのが印象的だった。


提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2019年12月31日

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]