働くDBは、Excelを使ったことがあるユーザーなら問題なく使えるぐらいシンプルで使いやすく設計されているのも大きな特長だ。SaaSとして提供されているため、自社開発と比べ初期投資をはるかに安く抑えられるほか、サーバ管理のためのコストも不要。サービスの価格は5ユーザーライセンスで3万4,650円(税込)となっている。
発売から2ヶ月足らずだが、すでに働くDBは中小企業から大企業まで、業種を問わず幅広い企業で利用されている。利用目的も企業によってさまざまで、例えばある不動産会社では従来、Excelで個々の社員が管理していた物件情報を働くDBに移行し、全物件情報の一元管理を実現。また、実際に店舗を構えるとともに、インターネットでも販売を行っている輸入家具会社では、定型メールでのデータ入力の自動化機能を活用することで、発注を自動処理できる環境を整えた。他にも、あるコールセンターでは、修理情報や返品情報などの管理のために存在していた3つのシステムの代替として働くDBを用い、コストダウンに成功している。
アイティーブースト新規事業部セールスチームリーダーの西村和倫氏は「働くDBの汎用性の高さは、中小企業のお客様のニーズに応え続けてきた弊社だからこそ実現できた特長だと言えます。データ管理に関する課題であれば、データの規模を問わず働くDBで対応できます。集計や帳票の出力機能など、要望の多い機能も豊富に実装しており、あらゆる企業でご活用いただけます」と説明する。アイティーブーストが提供するASP/SaaSサービスの累計契約数はすでに1万1000契約を突破(※2008年11月現在)しているが、その実績の中で顧客の声を反映した結果とも言える。
アイティーブーストでは働くDBの利便性を体験してもらえるよう、無料で2週間利用できるテストアカウントの発行も行っている(※ 2008年12月時点)。その利用にあたっては、顧客に対するヒアリングを基に、フロー図に落とし込み、アイティーブーストが各企業に必要とされるDBのサンプル作成まで行うなどの導入支援も行っており、充実している。
働くDBによって、企業の情報管理にまつわる業務は大幅に効率化できる。「業務システムなんてうちには大げさだ……」と考えている経営者や担当者にこそ、ぜひ使って欲しいサービスだと言える。これまでシステム投資に二の足を踏んできた企業でも、低コストかつ柔軟に業務をシステム化できる働くDBなら、システム導入の可能性が広がるはずだ。