最終更新時刻:2011年1月4日(火) 19時08分

CNET Japan セミナーレポート 日立製作所「TCO削減に導く効率的なIT活用セミナー」

クラウド時代の基幹システムに求められる要件とは何か。それをテーマに開催された日立製作所主催のセミナーでは、独自開発の仮想化技術を搭載したハイエンドモデル「BS2000」および、高信頼なオープン環境にむけた日立のLinux高信頼化への取り組みについて解説が行われた。

 東京の品川駅に隣接する日立製作所(以下、日立)のハーモニアス・コンピテンス・センターで、2月24日、同社主催の「TCO削減に導く効率的なIT活用セミナー」が開催された。

※TCO:Total Cost Ownership

高信頼&ロングライフでTCOを削減する 統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」

日立製作所<br />エンタープライズサーバ事業部 第二サーバ本部 ビジネス統括部 主任技師 町田新一氏 日立製作所
エンタープライズサーバ事業部
第二サーバ本部
ビジネス統括部 主任技師
町田新一氏

 「国内サーバ市場が縮小傾向にある中、IAサーバ市場は拡大を続けており、中でもブレードサーバ市場は年平均成長率が20%以上とする予測もある」と語るのは、日立のエンタープライズサーバ事業部で第二サーバ本部ビジネス統括部の主任技師を務める町田新一氏だ。

 従来のメインフレームでは堅牢性、信頼性、可用性が重要視されていたが、これからのクラウド時代の基幹システムにはそれらを維持しつつ、仮想化の対応やサーバ集約を追求した拡張性やシステムの柔軟性、セキュリティ向上、さらにはTCOの削減やサポート体制までが複合的に要求されているという町田氏。

 「その期待に応えられるのが、ブレードサーバを核にストレージ、ネットワーク、管理ソフトウェアを一体化した統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony(ブレードシンフォニー)」であり、基幹システム向けに機能強化したハイエンドモデル「BS2000」である」(同氏)

図1:ハイエンドモデル「BS2000」の特長
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大規模システム統合やUNIXサーバからの移行も可能なハイエンドモデル「BS2000」

 昨今のハードウェア性能の向上などにより、ブレードサーバを利用した基幹システム構築が増加する中、ネットワークやストレージとのI/Oインタフェースを多数必要とする、大規模な基幹システムへの対応が求められている。日立クラウドソリューション Harmonious Cloudのシステム基盤としても利用されている高信頼・高性能なブレードサーバ「BS2000」について特長を大きく3つにまとめた。

 その1つが高性能化と高拡張性である。
特に注目すべきなのが、2009年12月に発表をした「BS2000」対応の外付け装置「I/Oスロット拡張装置」である。従来UNIX上位機でしかできなかった大規模I/Oシステムの構築や、多種多様なI/Oをブレードシステムに集約できるため、UNIXサーバや周辺サーバ含め、ブレードで一元的に統合可能となり、統合前と比較して省スペース/省電力/軽量化を実現する。

 さらに、ブレード間SMP構成をサポートする高性能サーバブレード(意向表明)も計画しており、大幅なシステム拡張性を提供していく。

図2:【適用例】UNIXサーバシステムからの移行
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クラウド基盤に不可欠な独立性を確保する サーバ仮想化機構「Virtage」

 特長の2つ目は、高信頼性とクラウド基盤にも最適なサーバ仮想化技術である。
BladeSymphonyでは、マネジメントモジュールや電源、冷却ファン、LANスイッチ部の二重化や、冗長化できないバックプレーンは電子部品を搭載しないなど、トラブル要因を徹底して排除している。また、障害時の迅速な業務引継ぎを可能とするN+1コールドスタンバイや高速のホットスタンバイに対応し、高可用性を実現している。これらの特長に加え、最長7年間のハードウェア長期保守「ロングライフサポートサービス」を提供しているが、今後、次世代インテル® Xeon®プロセッサー搭載の高性能サーバブレードにおいて10年間のハードウェア長期保守サービスを提供する意向を表明している。

 さらに、注目すべきなのが、日立独自のサーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」。ハードウエアベースの仮想化により仮想サーバ間の独立が保てるため、信頼性とセキュリティの高さが確保できる。これにより、同じ物理サーバに異なるユーザー企業が混在するクラウド環境にも適している。

 そして、3つ目の特長が省電力化だ。高効率電源の採用で、電源変換効率92%を実現し、低負荷から高負荷まで高い変換率を維持する。また、サーバ消費電力を監視する電力モニタリングや、プロセッサの動作周波数を調整して消費電力を制御するパワーキャッピング機能の採用、モジュールの内部温度を最適にコントロールするファン回転数制御機能などの採用により、グリーンITにも貢献している。

 最後に町田氏は、「BladeSymphonyは、基幹システムに求められる高い信頼性で、サーバを長く使いたいというお客さまの要件にも合致し、システムライフサイクル全体でのコスト削減に貢献します。また、クラウドの普及を視野に入れ、プラットフォームの社会インフラ化に向けた対応として、キーテクノロジーである仮想化や省電力化をさらに強化していきたい」と抱負を述べ、前半の講演を終了した。

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日立製作所ブレードサーバの特長・導入事例・Linux活用を解説 「TCO削減に導く効率的なIT活用」セミナー資料
日立製作所ブレードサーバの特長・導入事例・Linux活用を解説
「TCO削減に導く効率的なIT活用」セミナー資料

本資料は、2010年2月24日に実施された、日立製作所「TCO削減に導く効率的なIT活用セミナー」の説明資料になります。

セミナー講演資料
日立製作所ブレードサーバの特長・導入事例・Linux活用を解説 「TCO削減に導く効率的なIT活用」セミナー資料
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