多層的な防御でPCを守るセキュリティソフトがさらに進化 「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」

ITリテラシーに依存しない、わかりやすいインターフェイス

 もうひとつ「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」のメリットを挙げておこう。それはインターフェイス画面の分かりやすさだ。

 セキュリティソフトは多機能化がすすむ一方、アンチウイルス機能も含めたオールインワン化が進んでおり、1本のソフトの中にさまざまな機能が詰まっているのが一般的だ。これらの設定項目をフラットに並べてしまうと、ITリテラシーの低いユーザは混乱すること必至だ。かといってあまりにも階層を深くしてしまうと、前述のペアレンタルコントロール機能ではないが、人によってはまったく使ったことがないままになってしまう。

 「エフセキュア インターネットセキュリティ 2011」は、ITリテラシーのレベルを問わずわかりやすい画面設計が心掛けられており、初期画面などは非常にシンプルなデザインにまとめられている。またインストールの段階から、必須でない限りユーザに判断を委ねないよう工夫されており、ダイアログメッセージもほとんど出ないようになっている。この種のソフトが敬遠される理由の上位に挙げられる頻繁なダイアログの出現も、「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」ではほぼ無縁と言っていい。多機能でありながらデフォルトの段階で設定値が最適化されており、あれこれいじらなくとも多くの恩恵を被ることができるというのは、ユーザにとってありがたい。

メイン画面。「ステータス」「タスク」「統計情報」の3つの大きなボタンが並んでおり、非常に分かりやすい
ステータス画面。シンプルなオンオフスイッチによる設定が行える
    
タスク画面。スキャンの実行のほか、ファイアウォールのポートを開いたり、特定のプログラムの通信を許可するための設定が行える
統計情報画面。これまでに行ったスキャンの統計や、実行もしくはブロックを行ったプログラムについて確認できる

 メイン画面には「ステータス」「タスク」「統計情報」の3つの大きなボタンの下に、「スキャン」「更新を確認する」「設定」といった小さなボタンが並んでいる。下段のボタンは、いずれも最初に適切な設定を行なっていれば、その後は起動することがほとんどないメニューであり、利用頻度に応じてボタンのサイズが区別されていることが分かる。

 ちなみにこのインターフェイス設計には、数多くのユーザテストの結果が反映されている。複数のデザインの中から実際にユーザが選んだものを採用していることが、わかりやすさと操作しやすさのベースにあるというわけだ。技術的な用語や表現を極力排し、誰にでも利用しやすいよう配慮されていることも特徴だと言えるだろう。

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