多層的な防御でPCを守るセキュリティソフトがさらに進化 「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」

「インターネットは国民の権利」の国、フィンランド発のセキュリティソフト

右寄せの画像 「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」製品パッケージ

 世界的に「住みやすい国」として、さまざまな国別ランキングの上位にランクインすることで知られているのが北欧の国、フィンランドだ。例えば、世界保健機関(WHO)や国連開発計画(UNDP)のデータをもとに算出された米ニューズウィーク誌の「総合国家ランキング」(2010年8月)において、フィンランドは堂々の1位に輝いている。教育や健康、生活の質など5つの分野で高い得点を得たことが理由で、健康分野での評価が高いスイス(2位)を抑えての受賞となっている。ちなみに日本は9位にとどまっている。

 また、学習到達度の水準を示す国際調査である「PISA2003」においても、読解力および科学的リテラシー部門でも世界一に輝いている。日本はそれぞれ14位、2位で、フィンランドの平均学力の高さが際立っている格好だ。ちなみにPISA2000による1日あたりの読書時間の調査においてもフィンランドは日本のおよそ2倍であることが知られており、読み書きの水準の高さは世界屈指と言っていい。

 そんなフィンランドに関するニュースの中で、日本でも話題になったのが、フィンランドの「インターネット接続権」だ。というのもフィンランドは、約520万人の国民全員にインターネットに接続する権利が、「国民の基本的権利」として、政府によって保証されたのだ。しかも法案には帯域保証まで盛り込まれており、2015年までには速度は100Mbpsまで引き上げられるというから、インターネットのヘビーユーザにとっては、うらやましい限りだろう。

このように、ブロードバンドによるインターネット接続が文字通りライフラインとして位置づけられているフィンランドにおいて、ナンバーワンのシェアを誇る「国産」のセキュリティソフトが、エフセキュアの「エフセキュア インターネット セキュリティ」シリーズである。今回はその最新バージョンにあたる「エフセキュア インターネットセキュリティ 2011」について紹介していこう。

「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」のメイン画面

セキュリティ企業として世界有数の規模を持つエフセキュア

 本題に入る前に、エフセキュアという会社について、かんたんに紹介しておこう。

 エフセキュアは、1988年にフィンランドのヘルシンキで生まれた、セキュリティ専門企業としては老舗にあたる会社だ。同じくセキュリティベンダとして日本国内で有名なトレンドマイクロ、マカフィーといった会社の創業とほぼ同時期に当たり、前述のようにインターネットがライフラインとして機能しているフィンランドにおいて、ナンバーワンのシェアを持っている。また世界18ヶ国にオフィスを持ち、100ヶ国以上で営業展開を行っているなど、世界有数の規模を持つセキュリティ企業として知られている。

 同社の製品を、日本国内の家電量販店の店頭で目にする機会があまりないのには、おもに2つの理由がある。ひとつは、エコロジー意識が高いフィンランドではオンライン販売が主体であり、いまだパッケージ販売が主体の日本から見ると、やや先を行ってしまっている存在であること。もうひとつは同社の製品はこれまで法人向けをベースとしてその実力を磨いてきたという経緯があり、縁の下の力持ちとして使われているケースが多いためだ。

 とくに世界的に最も早い段階から提供が始められた同社のSaaS型サービスは、プロバイダやレンタルサーバ業者などで採用されているケースが多く、エフセキュアという社名は意識していないものの、実は日々お世話になっているというユーザも少なくないはずだ。

ウイルスを含むメールを削除したことを知らせる、レンタルサーバ業者からの通知メール。フッタの情報から、エフセキュアのエンジンが採用されていることが分かる

 また、同社アンチウイルスエンジンの検出力は、第三者機関の性能試験でも高い評価を得ている。例えばアンチウイルスソフトのテストを行う非営利組織として高い知名度を持つオーストリアの「AV-Comparatives org」の2010年2月のアンチウイルス製品性能比較テストでは、最高得点である「Advanced+」を獲得している。テストの詳細は以下のURLで見ることができる。

 この評価結果の中で注目すべきなのは、誤検知の項目でもっとも高い評価を得ているということだ。「ウイルスを検出しました」というアラートをひんぱんに出すアンチウイルスソフトは、素人目には正常に動作しており、また信頼性が高いように見える。しかし実際にはその多くが誤検知で、利用者に不必要な対応を強いていることも少なくない。単純に検出数をチェックする比較テストでは、こうしたソフトが上位に顔を出してしまうことも少なくない。

 その点、同社のアンチウイルスエンジンは、「AV-Comparatives org」における性能試験の誤検知の項目で高い評価を得ていることから分かるように、パターンファイルの精度がきわめて高いことが特徴だ。結果として利用者に無駄な労力を強いることなく、的確な判断をもって利用者に適切なアドバイスを与え、PCの安全な利用を支えてくれる。インターネットの利用者が多いフィンランドで厳しい評価の目にさらされてきたことが、こうした精度の高さを下支えしているというわけだ。

 次からは、「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」の機能について見ていこう。

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