発売とほぼ同時に購入し、およそ一年経過したところでの感想。
が
まず総論としてはまずまずのお気に入り。
デザインは好き好きだが、キーボードを開いたシルエットなどはなかなかスマートで良い。
またペンや指先を使ってのタッチ操作も慣れると快適で、Operaを使ってのWeb閲覧などではペンのありがたみを実感している。

といっても購入当初は操作に戸惑うことも少なからずあり、正直なところ万人向けとは決していえないと思う。

たとえば「連絡先」に新しい相手を登録する、登録済みの相手に電話をかける、といった基本的な用途の手順が思いのほかややこしい。
単にちょっと高機能な携帯電話くらいのつもりで購入すると、面食らう可能性もあるだろう。
Windows Mobileの操作性のクセに慣れるまでの苦労はあらかじめ覚悟が必要だ。

しかしカスタマイズを行う手間を惜しまない時間や、インターネットで公開されている各種のソフトをインストールする程度の知識があれば、機能を大幅に拡張できる。
使い勝手についても改善可能で、初期設定ではちょっと使いこなしの難しいXcrawlも、ユーティリティを使えば指になじむようになるし、無愛想な「予定表」も各種のフリーソフトでグッと使いやすくなる。

テンキーでの文字入力や日本語入力はあまり使いやすいとは思わないが、長文入力にはキーボードが用意されておりW-ZERO3シリーズの真価がこの機種でも発揮されている。

使い手を選ぶところがあるため、[使いやすさ]の評価は★3つとしたが、相性があえば★4つくらいには感じられるかもしれない。