製品情報

MPIO AD-FL10

アドテック

MPIO AD-FL10

【主なスペック】
【発売日】
2003年09月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2006年03月23日 20時56分
対応フォーマットはmp3とwma。驚いたのはどちらもvbrにきちんと対応していること。容量的にかなり制限を受けるだけに、cbrのみの対応では収録できる曲数がかなり減ってしまう。wma9.1のvbrも問題なく再生できたので、旧式のプレーヤーだが機能的には最新のモデルとも差はない。
mpioは韓国のメーカー。アジアのメーカーは基本的に漢字への対応が丁寧だ。この機種においてもメニューも日本語、ファイル名、曲名も日本語が使用できる。すこしびっくりしたのは以外にユーザーが設定できる項目が多いこと。フェードイン、フェードアウトをかけることも、バックライトの設定も、メニュー言語の切り替え、ラジオ、ボイスレコーディング、語学学習用の細かなリピート設定まで出来てしまう。この価格帯でここまで自由度が高いのは驚きだ。最近のipodでもここまで細やかな設定は不可能なことを鑑みれば。
対応するプレイヤーは専用のプレイヤーであるmpio manager、Windows Media Player、RealPlayerとそろっている。それぞれにポータブルデバイス用のドライバをインストールする必要はあるものの、転送に際して困ることはないだろう。USB1.1での接続であるのは発売時期を考えるといたし方のないところ。電源は単三の乾電池。内蔵の充電池を使用した方が経済的ではあるのだが、出先でバッテリーが切れるということを考えれば、どこでも補充可能な乾電池タイプはあながちマイナスポイントとばかりもいえないだろう。
音質に関しては内蔵メモリーのサイズも関係してくる。もちろん曲数を無視して高いビットレートで・・・という選択肢もないではないが・・・。基本的には128kbps程度、もしくはそれ以下のビットレートというのが現実的な選択だろう。イコライジングもかなり自由に設定できるので、価格を考えれば妥当な音質ではあると思う。が、iriverやgigabeatはもちろんrioのプレイヤーより音質では劣るように感じた。付属しているイヤホンの性能もたぶんにあるだろうが・・・。
あと、筐体が相当にチープであることも付け加えておかなくてはならないだろう。高い耐久性を備えているとは言いがたい。rioのプレーヤーは表と裏を接着剤で張り合わせただけの筐体で、第一印象でげんなりしたものだ。一応この機種はビス留めされていて、それなり・・・には見える。が、乾電池の蓋などは信じられないくらい薄い。数ヶ月しようしていたら、ポキッといってしまいそうなもの。高級感を求める気はないのだが、実用的な頑丈さはキープして欲しいところだ。
色々と問題点も書いたが、基本的には機能も豊富でそこそこ楽しめるモデル。韓国製プレーヤーのこういった遊び心はかなり面白く、ファームのアップデート機能も用意されていて、何らかの機能向上も見込まれる。私自身そうなのだが、結構ハードに使ってしまう向きにはこういうプレーヤーはうれしいところ。この価格でリモコン、キャリングポーチ、ストラップ、クリップまで同梱されている。

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