製品情報

Palm J

Palm m505 (日本語版)

【主なスペック】
【発売日】
2001年05月
【メーカーサイト】
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ユーザーレビュー

2002年09月15日 00時00分
最近、販売店から消えつつあるPalmOS搭載機を連続して購入しました。
このPalm m505もその一つです。先日Visor Prismを格安で購入したばかりですが、知人から格安で入手できると言われ、ついつい名乗りを上げてしまったわけです。

すでに発売から1年がたち、有名販売店では店頭から消えつつあり、かつ、NADDARさん木彫り熊さんなどから詳細なレビューをかかれている本機種ではありますが、私ながらのレビューを書いてみたいと思います。

1.ZEN OF PALMのバランス
 Palmの世界では良く聞く言葉だと思います「ZEN OF PALM」。機能を追加してきながらもこの「心」を見事に実現した機種だなぁ、と今更ながら感心しました。
 私は、今までに200LX,ZAURUS,Newton,MagicLink,PSION,sigmarion,MobileGear,PocketPC,Palmと色々使って来ましたが、PDA歴で一番長く使い続けているのがPalmです。
 やはりシンプルさ、それでいて、それぞれに合わせて変化を取り入れられる。手軽に持ち運べて、いつでも気にせずさっと使える、本当に気持ちよく使い続けてこられました。
 Palmマシンでも長らくPalmIII系を使い続けていた私にとっては、PalmIII,WorkPad 30J,TRGpro,HandEra330,Visor Prismと大きめの筐体でも全く気にする事はなかったのです。しかし、初めてこの薄型Palm m505を使い始めてからは、大きさ、軽さ、スタイル、反応速度ととても関心しました。いやぁ、本当に今更ながらですが本心から思いました。

2.性能は申し分なし
 HandEra330,Prism,m505とOSやモノクロ、カラーなどの違いはあるのですが、CPU性能(DragonBall-VZ 33MHz)は全部同じはずなのですが、体感的な反応速度はだいぶ違う印象をもちました。m505がもっとも気持ちよくサクサクと動きます。
Prismは若干画面表示時にもたつきが感じられますが、そんなこともなしです。
本体メモリーが8Mと最新のm515にくらべれば、少ないですがSDカードにソフトを入れて起動することも可能です。その場合の起動速度は遅くなってしまうのはしかたがないことかなとは思います。
 カラー液晶も際だって綺麗ということではないのですが、明るいところではっきりと見られるのはうれしい事です。Prismの常時バックライト点灯表示ですと、室内や車内ではいいのですが、外光下では暗くなってしまい見えないことが多々ありましたので。m505の場合は、コントラスト調整ができなく、バックライトの点灯時も輝度調整をすることはできません。(m515は3段階で可能)ここが若干残念な所かなとも思いますが、バックライトを点灯して長時間使う事はそうないでしょう。あ、バックライト転倒時にグラフティエリアも光るのは、今までのPalmになかったのでうれしいところです。

3.周辺機器を集めなくては
 PalmIII互換機でずーっと来ていた私にとって、外部コネクタ形状の違うPalm機に移るには敷居が高かったのです。キーボードやら通信機器やら色々と過去の資産を持っているため、移ろうと思ってもできなかった、という感じでした。
 そんな私がm505を買ったのは、知人からハギワラシスコムのPHSカード通信機器とm505本体と液晶保護シート(ルミテクター)とPalm純正ウォレットケースを一緒に譲ってくれたからなのです。これでしめて1万円。
 普通これだけをそろえると、4万円弱します。約1/4。中古とはいえ知人が大切に使っていたため本体には殆ど傷もなし、液晶も綺麗、ということでした。
 私の場合、レビューや仕事の文章書きなどを通勤時間の2時間(往復)を使う事が多く、その間に快適な文章入力をしたいという欲求があります。電車の中で使うにはどうしてもキーボードが欲しくなります。
 入手当日、二種類の小型キーボードを買ってきました。
 一つはSnapNType、もう一つはThumbType(Vx,C3用)です。
 前者のはユニバーサルコネクターに装着して利用するタイプ。グラフティエリア部分までキーボードがくるので、キーボードと画面の位置が近く、親指入力時のホールド感覚もなかなかしっくりきます。
 後者のThumbTypeは、掲示板で使えるという事を聞き買ってみました。(今980円の最終販売だったこともあり)もともとIII用のThumbTypeを使っていたので快適に使えます。ただ、最新ドライバー(V1.2)でも私の環境ではエラーが発生する場合があり、SnapNTypeよりは使い勝手はよくありません。ただ、本体の裏に貼り付けて常時持ち運びができるのは、良いところです。

 本体と同時に譲り受けたハギワラシスコムのCommunication Card Adapterは、周遊のCFE-02(DDIP)で使えました。PalmOS4のクリッピング機能も初めて使ってみました。これがLAN環境でつけるともっと便利なのですが。
 SnapConnect m50xもだいぶやすくなっている事ですので、これも購入しようかと思っています。

4.バッテリーのもちはそこそこ
 先日買ったPrismに引き続きカラーデバイスのPalm機ですが、バックライトが常時点灯している事ではないため、バッテリー消費度合いはPrismよりはるかにいいです。これは精神的に良いことですね。
 今のところ、充電は本体付属のクレードルのみで行っていますが、当分は十分かな? USB充電ケーブルを調達しておけばあとはいいかもしれません。
 最初のころの機種では、クレードルが静電気で充電できないという不具合があったそうです。私が譲り受けたものは、対策済みのものでしたので安心でした。(裏にEまたはHの四角い小さなシールが貼ってあるものが静電対策のものです)

5、気になる所は
 クレードルや周辺機器(キーボードなど)から本体を外す場合、ばきっという音がしてはずれる事が非常に気になります。別に壊れるわけではないのですが、壊れそうな感じの音です、ほんとうに。初めて聞くと不安な気持ちになります。
 また、スタイラスの取り出しが堅い事。これはとても堅いですね。リセットピンを外すのも堅いし、ねじ込みが削れてしまうのではないか、という感じでした。そのため、スタイラスは別途購入(ぺんとぴあ)しました。

6.今後の動きに注目
 先日Palmの日本法人で、営業が日本から海外に移るというニュースが流れました。撤退という事ではないようですが、少々気になるニュースでした。
 Palmマシンの使い勝手はとても良いのですが、数年前からあまり代わり映えしない製品ライン。CLIEと比べるとどうしても目立ち度は下がってしまうのはしょうがない所ですが、今後OSもバージョンアップされ、魅力ある製品が出てくるのか考えさせられる所もあります。
 OS5ではCPUがかわり処理速度もUP。今まで苦手としてきたマルチメディア対応も期待がもてる、と色々な意見が出てきます。ただ、やみくもにPalmがPcに近くなっていっても、今まで考えてきた流れZEN OF PALMが無くなってくる方向に流れてしまう事はさけてもらいたいなと思うこのごろです。

Palmの良さは、古い機種でも比較的長く使い続けられてきた事も含まれてきている気もします。
シンプルで使いやすいPalmであれば今後もどんどん使っていきたいと思います。

なんか、レビューというより、感想という感じになってしまいましたね。
失礼失礼....

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