・「格好いい眼鏡ケースですね。あっ、違うんですか？」

なんとも悲しいところで、初めてこれをみてPDAであると認識できる人は少ない。仕方の無いところだろうけど、眼鏡ケースに間違われるのはちょっとね。筐体の色使いはもう少し考え直してほしいところだ。そんなに Jornada に対抗意識剥き出しで同じ色にしなくてもいいのにね。（両方持っている人は並べてみよう。ほぼ同じ色である。）

・「打ちやすそうなキーボードですね。でもストロークがない。」

ストロークは皆無で、クリック感もないのでキータッチ音を出していないとタイプしているのかどうかわからない。キータッチ音は出してもいいシチュエーション、出してはいけないシチュエーションの両方が考えられるけれど、後者の場合、画面とにらめっこしながら入力されたかどうか確認しての入力になり面倒である。あと数mm厚くなったところでキーストロークが稼げるとしたら、なぜそうしなかったのか開発者に問いたいところである。
ただし、親指タッチタイプでの立った状態でのタイピングにはかなり向く。電車の中などでメールの返信をしたりするには向いているだろう。しかし残念なのは拡張ポートを用意していないがために通信ができないこと。メールを書いたところで、実際に送信できるのは会社および自宅に戻ってからである。携帯に繋がらないというのはPDAとしてはかなり大きな問題だ。これにしても数mm厚くなってもいいから搭載して欲しかった機能だ。

・「画面見やすいですね。あ、でも日本語じゃない。」

これは仕方が無い。イギリス製PDAで、もともとマルチバイトコードを扱うように作られていないからだ。UniFEP V2 はまだ試していないのだけど、 UI まで日本語化されないとやはり厳しいのではないだろうか。英文メールがメインで、外資系な会社にお勤めな向きにはいいかもしれないけどね:)

・玄人好みするも、改善の余地あり

力ずくで使いこなしていくだけのスキルの持ち主ならば使っていて楽しい PDA かもしれない。けれども、そうでない向きにはやはり他社製 PDA を勧めるしかないだろうね。
「出来の悪い子供ほど可愛い」という人なら、満足かもしれない。そうでないなら、別の PDA に投資すべきではと思う。