デル(浜田宏社長)は11月29日、SAPジャパンが中小企業向けに提供しているERP(総合基幹業務)ソフト「SAP Business One」の提供を開始すると発表した。
同社では、「SAP Business One」をIAサーバー「PowerEdge」と組み合わせて販売。最短2か月でシステム導入が可能な「Dell SBO 短期導入パッケージ」として、デル専用のウェブサイト「Dell SBO オンライン」で提供する。パッケージは、一般企業向けの「基本モデル」(1575万円から)と、金融機関向けの「金融・保険業モデル」(2079万円から)の2種類を用意した。
また、販売にあたり、「SAP Business One」システム構築のための専任チームを中小企業向け営業部内に4−5人で編成するとともに、同社の技術コンサルティング部門「デル・プロフェッショナル・サービス(DPS)」による導入サービスと組み合わせた提供も実施し、パーソナル情報システムをDPSパートナーとして加えるなどシステム構築のアライアンスも強化した。
浜田社長は、「当社は、中小企業の顧客に対してダイレクトでビジネスを行っている唯一のベンダー。直販の枠を残しながらパートナー企業と組み、包括的なビジネスを提供していく」方針を示した。直販ビジネスで顧客ニーズに迅速に対応することで、「IAサーバーでは、9四半期連続でトップシェアを獲得している」と述べた。
「SAP Business One」は、大企業向けERPパッケージ「mySAP ERP」を中堅・中小企業向けに製品化したもの。会見には、SAPジャパンの関谷康朗副社長も出席し、「中小企業から深い信頼を得ている企業とパートナー関係を築くために、当ERPパッケージのパートナー制度を改善した。デルは短期間でシステムを構築するという点で優れており、当社が中小企業のマーケットでさらに信頼感を高めることにつながる」と、デルとパートナー関係を築いたメリットを語った。
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