独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)は2月2日、起業家精神に富んだ経営者や、起業を通じて地域社会や経済に貢献をした経営者を表彰する「Japan Venture Awards 2010」を開催した。
Japan Venture Awardsは中小機構の事業である「創業・ベンチャーフォーラム」の一環として開催するアワード。事業の新規性や革新性、経営者の意欲や経営方針などをもとに審査された15名の受賞者が選ばれた。
表彰に先駆けて登壇した中小機構理事長の前田正博氏は、日本の厳しい経済状況に触れ、「こういうときこそ柔軟な発想と高い志を持つ起業家が出てくることを望む」と語る。米国ではベンチャーキャピタルが活動の勢いを取り戻しつつあり、電気自動車ベンチャーのTesla Motorsなど、環境技術やグリーンITなどの分野で新興企業が隆盛の兆しを見せている。前田氏はこの状況をふまえて、「元気な日本のためにも、創業の促進が必要」とアワードの意義を語った。
2010年度の経済産業大臣表彰には、リユースやリサイクル可能な梱包材「イースターパック」を提供するスターウェイ代表取締役社長の竹本直文氏が選ばれた。
また中小企業庁長官表彰(創業部門)にはメールアドレスだけでプレゼントを送付できるサービス「メールdeギフト」を運営するメールdeギフト代表取締役の白形知津江氏、中小企業庁長官表彰(ベンチャー部門)には医療機関向けコンサルティングを手掛けるメディヴァ代表取締役の大石佳能子氏がそれぞれ選ばれた。
受賞者の詳細は以下のとおり。
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