“最強ランク”とも評される将棋ソフト「Bonanza」。このソフトのソースコードが1月28日に公開された。該当部分には思考ルーチンも含まれており、これにより思考部分の詳細が明らかになることになる。
Bonanzaは理論物理化学研究者の保木邦仁氏が開発したもので、2006年の第16回世界コンピュータ将棋選手権において、初出場でありながら並みいる強豪を打ち破り優勝を果たした将棋ソフト。2008年3月には公の場で史上初めて渡辺明竜王と対局し善戦するなど数々の実績を残している(日本将棋連盟は2005年10月、プロ棋士がソフトと無断対局することを禁止している)。
今回のソースコード公開により、将棋ソフト開発者や将棋関係者は「ソースを再利用すべきか」「オリジナリティはどこまでか」と最強ランクの将棋ソフトの詳細公開を好意的に受けとめつつその扱いに戸惑っているようだ。中には「Bonanzaクローンが蔓延するのではないか」と危惧する声もある。少なくとも将棋ソフト界に影響を与えるのは間違いなさそうだ。
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