パナソニックのBlu-ray Discレコーダー「DIGA」シリーズが一新した。ラインアップは既報のとおりで、シリーズ全体で「フルハイビジョン8倍録画」を実現した。このモードを使えば25Gバイトの片面Blu-ray Discメディアに約35時間の番組録画ができるのがウリだ。今回は最高画質モデルの「DMR-BW970」をレビューした。
スペックで目をひくのは、2Tバイトの大容量HDDの搭載だ。これによりHD放送をBSハイビジョンで約180時間、地上デジタルで約254時間も録画できる。AVCフルエンコーダー機能により、フルHDの解像度のまま、ハイビジョン8倍記録モードを実現。HMモードなら2TバイトのHDDに、約1440時間まで解像度の劣化を抑えて録画が可能だ。本機はダブルチューナーを搭載しているので、地上、BS、110度CSデジタル放送の2番組同時録画ができる。
これまでのレコーダーはHDD容量を増やしても録画予約数に制限があったり、録画の総タイトル数に制限があったりと、なにかと制約があった。しかしDIGAシリーズは本機から仕様を一新。DMR-BW970では、HDDに最大で3000番組まで録画保存でき、最大録画予約数も128番組にまで拡大した。
ここまで番組を予約したり、録画することはまれかもしれないが、家族で1台のレコーダーを共有すると予約数がオーバーすることがある。また、NHK教育テレビのミニ番組などを録り貯めていると、従来の予約数や保存数では限界を感じることがあったので、予約数のアップは大いに歓迎したい。
番組表は新たにWOWOWの1カ月表示に対応した。NHKや民放に比べて、放送時間の変更がほとんどないので可能になったのだろう。筆者はWOWOW専用のBlu-ray Discレコーダーを1台用意するほど、お世話になっている。
これまでWOWOWを録画する場合は、週に一度番組表をチェックして予約の計画を立てていたが、忙しいとつい忘れて録り逃がしてしまっていた。WOWOWは映画、音楽、演劇と貴重な番組が多く、セルタイトル化しないコンテンツも多い。それだけに録り逃しは避けたい。月間番組表なら、空いている時間に1カ月間の録画計画を立てながら、録画モードの設定や録画番組の重複を回避できる。ぜひ他社も検討して欲しい。
さらに便利な機能として「注目番組」表示機能も備えた。これはGガイドの機能を使うことで地デジ、BS、110度CSデジタル放送の見どころを1カ月先まで画像付きでガイドするというもの。
録画予約がかなり便利になり、どんどん録画してしまいそうだが、再生時にも便利な機能が追加された。「らくらくマイラベル」は、録画した番組はパソコンのフォルダのように、ラベルをつけて保存できる。家族で共有する場合重宝しそうな機能だ。
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