イー・アクセスは、2011年3月期第3四半期(4〜12月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比108.8%増の1318億6800万円、営業利益は同0.4%増の157億700万円、経常利益は同3.3%減の82億3400万円、純利益は同48.8%増の47億7400万円となった。なおイー・アクセスは、2010年7月1日にイー・モバイルを完全子会社化したため、第3四半期の連結業績には、イー・モバイルの9カ月分(4〜12月期)とイー・アクセスの6カ月分(7〜12月期)の実績が含まれている。
イー・モバイル代表取締役社長のEric Gan氏は、10〜12月期のイー・モバイルの経常利益と純利益が黒字に転換したことを挙げ、「前年に比べ(業績が)かなり改善した」と胸を張る。
ADSL契約数の減少による売上高の減少はあるものの、モバイル事業での3G一体型モバイルWi-Fiルータ「Pocket WiFi(D25HW)」の販売数を着実に伸ばし増収につなげた。イー・モバイルの12月末の累計加入者数は前年同期比38%増の292万人となっている。2010年12月に提供開始した、DC-HSDPA技術を用いた下り最大42Mbpsの通信サービス「EMOBILE G4」と、Android2.2を搭載したスマートフォン「HTC Aria」も好調な滑り出しだという。
10〜12月期のARPU(1契約あたりの月間売上高)については、第2四半期(7〜9月期)に実施した月額基本使用料の割引キャンペーンの影響は低下したが、初期費用割引と月額料金を抑えた契約種別の割合が増加したため、前年同期の3260円から160円減少し3100円となった。
第4四半期に向けた施策としては、2月4日に法人向けのiPadの販売を開始している。端末単体でも購入できるがPocket WiFiとセットで購入することで割安になる。また、2月8日にはPocket WiFiを無線LANのアクセスポイントとして利用できるFMC(Fixed Mobile Convergence)製品「Pocket WiFi Dock(F01HW)」を発売した。3月には、Pocket WiFi、Pocket WiFi Dock、モバイルデータ通信「昼割プラン(にねんM)」、モバイルとのセットサービス「ADSLサービス」の4つをセットにした、FMCセールスパックを月額4980円から提供する予定。
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