グリーは2月2日、2011年6月期第2四半期(2010年10月1日〜12月31日)の連結業績を発表した。売上高は143億200万円(前年同期比75%増)、営業利益は69億2400万円(同36%増)、経常利益は69億2000万円(同36%増)、純利益は41億6000万円(同29%増)だった。
売上高は過去最高を記録。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」に関する有料課金収入は前四半期比18%増、広告メディア収入も同4%増と堅調に伸びた。売上高143億200万円のうち有料課金収入は119億3800万円、広告メディア収入は23億6300万円だった。
GREEの12月時点の会員数は2383万人。ディー・エヌ・エーが運営するSNS「モバゲータウン」の2448万人にはわずかにおよばないが、国内最大規模の会員数を維持している。12月の月間ページビューは520億5000万だった。ユーザーの年齢構成は10代が20%、20代が33%、30代以上が47%となった。
第2四半期はスマートフォン向けサービス基盤を整備した。12月にAndroid向けサービスとiPhone向けにはアプリを公開。アプリは今後も主にカジュアルゲームを週1本ペースでリリースするという。スマートフォン向けアプリケーションプラットフォーム「GREE Platform for Smartphone」には171社の開発パートナー(GREEパートナー)が参加する予定となっている。
下期は海外展開に向けた施策とアドネットワーク事業への参入を進める。海外展開ではmig33に続き、中国のインターネット事業者Tencentと1月に業務提携を結んだ。両社のSNSの仕様を共通化し、国内のGREEパートナーのアプリを中国に配信する。またTencentの人気ゲームもGREEで提供する予定。
グリー代表取締役社長の田中良和氏は、「Tencentとの提携は国内パートナーに興味を持ってもらっている。具体的なサービス内容は話し合っているところで、時期も検討中」としている。
1月にはアドネットワーク事業を運営するアトランティスを子会社化した。ソーシャルグラフを活かしたアドネットワーク事業で広告収益の増加を図る。今後も国内、海外ともに必要があれば出資や買収による事業拡大を検討していくという。
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