ディー・ワークスは1月20日、スマートフォンアプリの解析サービス「wellout スマートフォンアプリ解析」の提供を開始した。
wellout スマートフォンアプリ解析は、ユーザーがアプリストアからダウンロードしたiOSやAndroid向けアプリについて、利用傾向や利用端末などを解析できるクラウド型のサービス。iOS 3.0以上、Android 1.5以上に対応する。
アプリ開発時にディー・ワークスが提供するモジュールを組み込むことで、アプリの起動や終了、ボタンクリックといったイベントを取得できるようになる。イベントは月、日、曜日、時間帯別で閲覧できるほか、起動回数や起動時間なども確認できる。
また、ユーザーがアプリ上でどのようなアクションを行ったかという経路解析にも対応。OSや使用言語、端末のモデル、ネットワークの状況といった端末情報も取得できる。アプリのエラー状況も取得できるため、マーケティング担当者だけでなく、アプリ開発者にも有用だという。
イベントのデータは端末内に一時的に保存され、ネットワークに接続したタイミングで送信されるため、オフライン時の行動についても解析できる。サーバ上のデータは1日1回更新される。
通常アプリストアでは、アプリのダウンロード数や課金といった情報は提供されるが、ダウンロード後の行動などはつかむことができない。またアプリ向けの広告配信サービスでも、広告の効果測定用に一部の行動しか解析できないケースが多い。このようなユーザーの声をもとに、アプリ上でのさまざまなイベントを取得できる解析サービスを提供したとディー・ワークス代表取締役の泉大五郎氏は説明する。
さまざまなイベントを取得できるということは、必要のない情報も取得できるということにもなるため、「どの情報が必要か、アプリごとにKPIをどう設定するかも重要」(泉氏)だという。同社ではサービスの提供に加えて、導入のコンサルティングも有料で実施する。
料金は解析イベント数によって異なる。10万イベントまでの解析で月額10万円からとなっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」