フライトシステムコンサルティングは11月18日、iPhone向けTwitterアプリケーション「TweetMe for iPhone」をマルチプラットフォームに対応させることを発表した。12月にはPCで使えるAdobe AIR版のTweetMeを公開する予定だ。
TweetMeは、Twitter のタイムライン上に流れている情報を管理するためのさまざまな機能を備えているのが特徴。Twitter上に流れていた気になるキーワードについて、Googleやウィキペディアで意味を調べたり、価格コムやアマゾンで価格をチェックできるようになっている。10月にはEvernoteと連携し、Twitter上の発言を保存できるようになった。
TweetMe AIR版では各種クラウドサービスとの連携機能を強化する。たとえばオプションの有料サービスを使うと、タイムライン上にあるスケジュール情報をGoogle カレンダーに登録できるようになる。
11月18日に開催された製品説明会では新たに連携するサービスとして、ヌーラボのプロジェクトマネージメントツール「Backlog」、関心空間の位置情報サービス「ランブリン」、KiznaのTwitterクライアント「Kizna」が発表された。
フライトシステムコンサルティング取締役の杉山隆志氏によれば、BacklogはTweetMeの開発にも用いられているという。TweetMe AIR版ではTwitterユーザーの声を手軽にBacklogに登録できるようになる。たとえばある製品についての反応がTwitter上に投稿されていた際に、ユーザーの声を即座に製品開発の現場に届けられる。
ランブリンとの連携では、Twitter上のスポット情報(お店やランドマークなど)をランブリンの情報から検索、表示したり、行きたいスポットをランブリン上に保管したりできるようになる。登録しておいたスポットに近づくとユーザーにプッシュ通知するような機能も備える予定だという。
Kiznaは社長の中村仁氏が「豚組」などのレストランを運営する中で得たノウハウを注ぎ込んだTwitterクライアントで、CRMの機能を持っているのが特徴。Twitter上の自分と他のユーザーの会話履歴を一覧したり、他のユーザーの属性や特徴をアドレス帳のように記録したりできる。11月中にiPhoneアプリとウェブ版サービスをリリースする予定だ。TweetMeとの連携では、Kiznaの各種データをTweetMeから参照、登録できるようになる。
またフライトシステムコンサルティングは、TweetMeのAndroid端末やiPadへの対応、iPhone版含めた全製品の世界販売も発表した。日本のiPhoneユーザー向けにはこれまで通り無料での提供を続けるが、日本のiPhone以外の対応サービスと日本以外の市場へのサービスは課金あるいは広告掲出をし、収益化の道を探る。
「日本のiPhoneユーザーはユーザビリティにこだわりが強く、これからもユーザーに育てていただきたい。そのための土壌として日本のiPhone版は無料とし、広告も出さない」と杉山氏は話した。
すべてのプラットフォームにおけるTweetMeで、今後2年間のうちに合計1000万人のユーザーを獲得するのが目標だという。有料版の販売やオプション機能の販売などにより、2013年3月期に年間14億1000万円の売上を目指す。
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