フジ・メディア・ホールディングス、ビーエスフジを完全子会社化--累損解消へ

 フジ・メディア・ホールディングスは、株式交換により2011年4月1日にビーエスフジを完全子会社化すると発表した。

 フジ・メディア・ホールディングスは、ビーエスフジとの協力体制を強化し、地上波無料広告放送に、無料広告放送のBSと有料のCSを組み合わせて運営するウィンドウ戦略が有効になると判断。今後は、あらゆるターゲットに強い訴求力を持つ放送事業の展開、ネットやモバイルを含めたクロスメディア戦略を進める。

 株式交換では、フジ・メディア・ホールディングスが、ビーエスフジの普通株式1株に対して、普通株式0.1株に相当する3万8850株の割当て交付をする。割当て交付には、フジ・メディア・ホールディングスが保有する自己株式を充当し、新株式は発行しない。完全子会社化後、ビーエスフジにおいて無償減資を行い、ビーエスフジの累積損失を解消させる予定だ。

 ビーエスフジは、フジ・メディア・ホールディングスの持分法適用関連会社。報道番組「プライムニュース」を主軸としたBS放送により、8月のBS放送視聴可能世帯は3000万世帯を超え、4期連続の純利益黒字を達成している。

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